いわゆる「ネタバレ」あります。
春からこっち、ずいぶん吉村昭先生の著作を読んだので
ちょっとメモっておきたくなりました。
「零式戦闘機」
超高性能機をつくり出したのに、工場から飛行場まで
牛車で運んでたんだと・・・。
「戦艦武蔵」
多大な労力とお金をかけて建造したのに・・・
「羆嵐」
昨日書きましたが、正確には「熊」ではなく「羆=ヒグマ」と
書いて「クマアラシ」と読みます。
悲惨な情景を淡々と・・・。
某TV局の「○つぞら」には出てこない北海道開拓史のヤミ?
「高熱隧道」
読んでるだけで内臓までヤケドしそうだ・・・
「仮釈放」
仮釈放となったオトコの更生とケツマツ・・・・
「冬の鷹」
解体新書の裏のお話
「空白の戦記」
短編集
「月下美人」
軍用機を爆破した元脱走兵を取材する「私」の話
「赤い人」
これも某「〇つぞら」では決して描かれない
北海道開拓史のヤミ・・・
「朱の丸御用船」
こうやってしか生きていけなかった人々の話・・・
「破船」
こうやってしか生きていけなかった村を襲った悲劇・・・
「ふぉん・しーほるとの娘」
シーボルトってそういう人だったのね・・・
「長英逃亡」
まー並べてみるとよくもまあ読んだもんだ
しかもどれも暗くて重い話ばっかり・・・^^;
「記録文学」というそうだが、吉村先生の緻密な資料収集による
史実と史実の間の空白を埋める想像力がすごい。
しかもよけいな感情を入れずに
淡々と描写してあるだけなので、こちらもよけいに
想像させられて入り込めるのかもしれない。
「ここでカンドーしなさい!」とか
「ここでビックリしなさい!!とか
「ここで泣きなさい!!!」っていう作者からの強制?がない。
全部図書館でかりた本です。
「吉村昭」の棚から手当たり次第にかりたんだけど
どれも途中でいやになった、とか、いつのまにか読むのを
やめた、とかということはありませんでした。
まだまだ読んでないのがあるので・・・
とはいうものの、ここらでもうちょっと軽くて明るい本を
探してみようかなと思ってもおります^^