今、NHKで「昭和元禄落語心中」の
再放送やってます。
最初放送されたときに見たんですが、
いつかもう一回見たいと思っていたので
録画してゆっくり見てます。
で、これ原作は漫画でアニメがあってドラマがあって
そのドラマを原案として書き下ろされた小説が
あることを知って
図書館で借りてきました。
本はまだこれからなんだけど
落語で思い出したことがあって・・・
もうずいぶん前
私がず~っとお仕事をさせてもらっている
速記事務所では
かつて「速記教室」をやっていまして
私はそこで速記の仕事を教えてもらっていました。
そのときに「これやってみる?」と
渡されたテープは
(当時はカセットテープに録音されていました)
某有名落語家さんの落語を録音したものでした。
落語のレコードを出すので
(ビデオ←すでに古い?とかDVDじゃない^^;)
それにつける「歌詞カード」みたいなやつを
つくりたい。
で、語っておられる落語家さんの
話し方のくせや調子を生かして
文字にしてほしいというものでした。
ふだんやっている議事録や講演録では
後で読んでわかりやすくするために
繰り返しや意味のない口ぐせ的なものとか
要らなさそうだと判断したら省くこともあります。
(それしちゃいけない、
全部書かなきゃいけないモノもありますが)
モノによっては話す人の語り口を生かして
文字に起こしますが、
落語って
独特なべらんめえ口調?だったり
大げさな抑揚がついたり
語り口だけで表現するわけだから
それをそのまま文字にするって・・・??
先生からはカタカナ入れたり
長音を工夫して書いてみなさいと
言われたのを覚えています。
例 べらんめえ→べらんめー→べらんめぇ→べらんめェ
みたいにね。
言ったとき、聞いたときのニュアンスが
なんとなく違う気がしません??
やったことなかったので苦労しましたが
その後私が起こした落語がどうなったのか
本当に歌詞カードみたいにレコードに添付されたのか
それともボツになったのか
結局わかりませんでした。
このドラマ見てて
菊比古(後の八雲)が語る「死神」の
「教えてやろうか」(ふつうに書いたらこうなる)
というセリフ
菊比古の語りを私が文字に起こすとしたら
どう書くか。
やっぱりこれは
「おせーてやろーか」だな。
「おせぇてやろぉか」ではないなと
思っただけのしょーもない話です^^;
追記 この仕事していていろんな講演をタダで聞けたり
有名な方々のお話が聞けたり
ふつう入れないような場所に入れたりできていいね~
なんて言ってもらうことがあるんですが
仕事以外で講演など聞きに行っても
アタマの中では話されてる言葉が
みんな速記文字になってたりして
終わってみたら実は何も覚えていないという・・・
これ職業病??
いや、ほかの速記者さんは
そうではないのかもしれませんが??