妄想BLです
再掲です


*s*

智くんの話をざっくりまとめるとこうだ

智くんが今、研究してるのはロボット
それもより人間に近いヒューマノイド


支援者のおかげで、やっとのことで試作品を作りあげたものの
この先まだ、実用実験なんかで何体も必要なのにその資金がない

精巧だからこそ金がかかるこれは
成功すれば、それこそ現時点で実用されてるヒューマノイドとは桁違いなものになるらしい


確かに、これをうちが扱うことができるなら採算はとれる





「たぶんね、翔くんが知ってるものとは全然違うの、すごく精巧だよ、性格設定も使用者の情報から相性いいタイプになるのもそうだけど、外見も好みのビジュアルに寄せれるから」

「だから好み?」

「うん、できたらこんな感じって、写真とかあったらより合わせられるよ」

「……写真」





好みの子の……写真は……ある
あるけど…………

だけど、ここで彼の写真をだしたら……
男の写真をだして、ひかれない?

でもどうせなら彼のビジュアルに寄せて欲しいし……





「あ、女性型じゃない方がいい?」

「ええっっ、な、なんで?」





さ、智くん、なんか気づいてる??
変なとこ勘がいいんだよな





「だって、自分でいうのもなんだけどほんと、精巧だから、たぶん翔くん、彼女さんに怒られちゃうよ」

「あ、いや……」





彼女なんていないけど……そういうことなら……
それに便乗しておこう





「うん、そうだね、あらぬ誤解を招くよね、じゃ、うん、男性にしてもらおうかな」

「いいよ、どんな感じ?マッチョ?」

「いや、マッチョは……あの、あのさ、その…………できたらこういう感じの……」





なんてことないふりをして持ってる中で
一番お気に入りの彼の写真を差し出すと

智くんはふーんと一瞥して





「なんか、これはこれで彼女さんに怒られるかもね」

「えっっ」

「ま、いいや、翔くん、こういう子が好みなんだ、まかせて、絶対満足するよ」





「楽しみにしててね」

智くんはふにゃんと笑って
彼の写真を手に帰って行った


智くんには悪いけど、所詮作りもの
本当の彼には到底及ばないだろうけど

好きな彼に少しでも似てるといいな

そんなことを思い、また秘蔵コレクションに目を落とした





(2019.12.5投稿)