東芝のコーヒーメーカー | フィアット500 可愛さ至上主義 (Fiat500)

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イタリアのお洒落でかわいい車、フィアット500のインプレッション、アクセサリー、整備に関するブログ。 その他、エスプレッソ、カフェ、イタリア全般に関わることも気が向いた時に書いていますが、2016年7月以降の更新は停めています。

霙 (みぞれ) 混じりの冷たい雨の土曜日。
お正月前後から続けてきた部屋の掃除の結果、ようやく少し片付いてきた感じのするサチの部屋です。 押し入れの中から古い東芝製のコーヒーメーカーが出て来ました。 いつ頃、どういう経緯 (いきさつ) で誰が手に入れたものか分かりません。 でも、丁度使ってしまいたい賞味期限切れのコーヒー豆が大量に手元にあったこともあって、使ってみることに致しました。 取扱説明書も何も残っていませんが、何とかなるでしょ。

豆をミルに入れます。 量はいたっていい加減です。 水の量もごく適当。 自分で飲むんだから、気にしない、気にしない。 電源を入れます・・・って、いきなりお湯が沸き出てドリップがはじまっちゃった! 待って、まだ豆を挽いていないよ! 慌てて止めて、スイッチを確認してミルで豆を挽きます。 そうかぁ、こうして使うものなのね。 ふん、ふん。

セガフレードのデミタス・カップで飲んでみます。 ドリップされて落ちてきたコーヒーは少し埃 (ほこり) っぽい味がしました。 使う前にやっぱり洗えば良かったかしら? (まぁ、次からは美味しくなるでしょ!) それにしても、紙フィルターは要らないし、ガラス製のポットに落ちたコーヒーはそのまま保温されるようになっていて、これはこれでお手軽で相当優れモノですニャ? 期限切れの豆でしたけど、何の、まだまだイケます。

可愛さ至上主義

イタリア式の淹れ方で飲むことが多いサチですが、こうしたドリップ式もやっぱりスッキリ美味しいですねー。 のんびりと味わいながら、ゆったり時間を過ごすことが出来る気がします。 暖房をつけて、自室がマンガ喫茶になって、至福のひと時であります。

そうだ、音楽も・・・。
そう思って、滅多に使わないヘッドホンを引っ張り出して、プレイヤーに接続。 ありゃま、これって以前お店の BGM に使っていた音楽じゃない! ビックリ! 職場で仕事中にいつも流れていた音楽をプライベート・タイムに聴くのって、すごい不思議な違和感。 お店に流れている音楽というと、朝一番に店長が USEN のスイッチを入れてから 「お店を開けますよ」とおっしゃる瞬間に毎回感じる緊張感が全身に甦 (よみがえ) ります。 それにお店の天井スピーカーから聞こえていた時と違って、ヘッドホンだと音の広がりというか、ステレオ感がハンパない。 えへへー、変な感じ! こんな風に聞こえるんだぁ。 普段の自分の部屋で、耳タコ状態の音楽を聴いているのに、ちょっと異空間になっちゃっいました。

ところでクルマもそうですけど、何か購入する時には 「これを手に入れたら~したいな」 という願望も一緒に抱え込んでいます。 クルマなら遠くへ旅行に行きたいな、とか。 このコーヒーメーカーを購入した時も、きっと何か期待があったのだと思いますが、長い間、実際に使われずに忘れられていて、その夢もすっかり風化していたのです。 大好きな人との素敵タイムを過ごすために買ったのかしら? えへへ、今となっては全然思い出せませんニャア。 願望は願望であって、モノを手に入れただけで夢は実現しないのです、当たり前のことですけど。

私の人生、こんなはずじゃなかった・・・ ある程度の年齢になると正直そう思うことがないわけじゃありません。 でも今日は、見失われていた夢の欠片 (かけら) が押し入れの中から出て来たような気が致しました。 窓の外ではチンクエチェントがボディーカバーを被ったまま濡れていますが、今日はお仕事も休みですから乗らずにのんびりしています・・・

追記:
この製品は 1993年製の HCD-572M というものだと、その後分かりました。


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