夏の雲 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

整体に行きました。なんとか血行不足を解消して耳鳴りから脱出したいのですが

こればかりはそうそう完治はないようです。

整体は我が家から1400歩くらいの距離で、今日はノルディックの杖をつき往復歩きました。

腰の痛みも軽減されて歩けますが、何より、腕っぷしが強くなります。

一石二鳥なので頑張りました。万歩計では2948歩でした。いい感じ。ポエム「cocoringの部屋」

夏空の雲眺めては一休み

連載小説「幸せのパズル3」その10

「とにかく、今、一番大事なことは有村実雄さんに生きる気持ちを持たせることでしょう。生きる気持ちになれば保険証だって通帳だってスマホだって即、必要になるんですから」

 佐知子の言うことは最もだ。

「こんなときって警察はなんもしないわけ」

「まぁ、地域の民生委員のところにいくとか、いや、それもないかもな、何しろお役所しごとだから、警察としたらお騒がせな自殺未遂ぐらいのもんだろうし、そりゃ、初めは、すわ! 強盗事件と思ったろうが、蓋を開けてみれば本人の一人芝居みたいなもんだろう」

「じゃぁ、どうする」

「現実問題として保険証だって勝手に始末できないし、免許証だって俺らが貰うなんてできないわけだし、破棄するにしてもやはり本人がやるしかない問題なんだからねぇ」

 こんな大事なことを警察に丸投げしてしまった有村さんは、自分の人生に絶望しているとしか思えない。

「さてと、行ってみるしかないか」

 恭一がそういうのを心のどこかで期待していた三人だった。佐知子も陣の助もこの件に関してはタッチしてはいないが、みんなの共通点はお人よしである。何をしていても心の片隅で有村という男性のことに心を動かされているのだった。

「有村さんのところに行くわけ」

「家はわかってるの」

「あのポーチの中見た時、保険証で見たよ。諸岡三丁目3の有村レジデンスって書いてあった。

 すかさずスマホ検索して地図を出した陣の助がテーブルの中央にスマホを置いて親指と人差し指でぐっと画面を拡大してみせる。

「ああ、ここかぁ」

「ああ、ここなら歩いて一五分とかからんね。行ってみるか」