クーラー | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

1日雨の予報の通りずっと何かしら降っている。

今日は1日家にてぐーだら。本読んだりラジオ聞いたりの日。

25巻(全巻)の鬼平犯科帳を友人が送ってくれて半分くらい読んだが

どれもテレビで見た作品と重なる。思うことだが、登場人物の描写がテレビのキャストに面白いように

ハマるのだ。池波正太郎が描く世界の人物はどれも浮き上がるように見えてくるから面白い。

友人が買ってきた「ミスタードーナッツ」もうドーナツの域を超えている。ポエム「cocoringの部屋」

 クーラーを点けては消してまた点ける

連載小説「幸せのパズル3」7

  応対に出たお巡りさんさんの顔つきが瞬時に変わったのがわかった。

「これは、どこで」

「御笠川の上流ですよ。桜公園の川沿いからずっと上ったら堰があって干潟が出とるでしょう。あそこに流れついていたようなそんな感じでした」

 警官のもう一人が中身を机に並べ、その中から免許証を取り出し、顔写真を確認しながらすぐにどこかに電話をしている。

「ちょっとお時間いただきますよ。まぁ、座ってください」

 二脚の椅子が出されてお茶まで出てきたから驚いた。暫くの後、パソコンで何やらやっていたが、俄かに署内の空気が動いたようで、カナエと恭一は不吉なことでも巻き込まれたのか緊張に身を置いてじっと待っていたのだが、やがて出てきた警官が気分を高揚させたような声で二人の前に座る。

「いやぁ、お手柄ですよ。助かりました。免許証の写真と今朝保護された行き倒れた男性の顔が一致しまして身元が判明しました」

「えっ、行き倒れ? ですか」

「場所は川の上流でして、今のところ、自殺未遂ともなんとも分かりませんが、所持品が一切無かったもので強盗事件としても視野に入れて捜査をしていたところです」

「と、言うことは、この持ち主さんは…」

 カナエは緊張のあまり声もでない有様だったが、さすが恭一は毅然として質問する。

「はい、未だ、意識朦朧で病院に収容しておりますので」

 二人は顔を見合わせて肩を落とした。とんでもない物を拾ったような気持ちになった。