ソーダ水 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

ずっと家にいるので、何もニュースがない。

今日は骨折以来初めてベランダに出て花の手入れをした。まだ重たいものも

持てないし、屈む動作が痛いので、枯れた花びらを丁寧に除去したり、まぁそれくらいかな。

梅雨が明けたというが、梅雨らしきものはなかった。

子供の頃は梅雨といえばしとしとと雨が降り紫陽花の葉には大きなカタツムリが

這っていたっけ。新しい雨靴を買ってもらって水たまりをペちゃぺちゃと歩くおかっぱ姿の

私。そんな頃が懐かしい。日本も変わり四季も変わりそして私も変わった。ポエムcocoringの部屋

  いつか飲む翡翠色したソーダ水

 連載小説「幸せのパズル2」18

  …出会いって不思議。

 

 恭一はそもそもカナエの高校の時の同級生だった。それが今はカナエを差し置いて、佐知子が言い出した畑作りを日参して面倒みているし、恭一とはまるで縁がなかった陣の助は今ではまるで旧友の如しだ。恭一にも負けず劣らず畑仕事で日焼けして逞しくなっている。佐知子と社交ダンスをしていた頃は陽にやけることをあんなに嫌ってたのに、色白の肌がこんがりとなった。

  まだ足が悪い佐知子が気長に焙じた冷たいお茶を魔法瓶に入れ畑に届けるのはカナエの役目だ。自転車の篭に入れて御笠川の川縁を走ると、遠目にも仲良く畑仕事に精だす男たちの姿が目に入る。自転車を止めてそんな二人を感無量で暫し見つめることがある。

 心の中がえもしれない温もりで満たされるからだ。

「お茶持ってきたわよぉ!」と叫ぶと声を揃えて「おう!」と声が返ってくる。こんなとき、カナエはしみじみと思う。私は幸せだと…。