明日からプチ旅行に行くので足りないものを買いに外出しました。いつもは友人と一緒だと
目薬や洗顔やその他諸々、つい友人に甘えて持っていってもらうけれど、一人だと
そうはいかない。まず絶対外せない薬、諸々の日用品、それとスマホの充電器や眼鏡や
もうキリがないけれどやっと準備が完了した。今日のランチはスパゲティ&ほうじ茶ラテ(画像がない)
梅雨入りの迫りて凌ぎにくい日々
連載小説「幸せのパズル」2 (人生丸ごと青春)
前回のあらすじ
(カナエと幼馴染の恭一、カナエの友人佐知子とダンス仲間の陣の助の四人は共に七五歳、それぞれが離婚や死別などで独り暮らしだ。ただ、異なるのはカナエには山口県にシングルマザーで暮らす娘と孫の千夏がおり、佐知子にも高校三年生で出来ちゃった結婚をした孫の里沙がいる。色々とありながらもそれぞれの思いが織りなす物語)
「第一回」
鋪道の欅並木は一斉に芽吹き始めた新芽がお日様にその葉先を突き出して、まるで燕の子が餌を欲しがるように日差しを欲しがっている。カナエは夕方五時前の少し暮れかけた家までの道を急ぎ足で歩いていた。最近、ジューンの体調が悪く、自慢の毛並みの艶も悪い。医者からは、もう長くはないだろう、と宣告されているのだ。ジューンの齢は推定でしかわからない。というのもジューンは捨て猫で、卓球からの帰り道、道端の茂みで鳴いているのを可哀想でつい、連れ帰ったのだが、当時は丁度、一人娘の夏子が結婚して家を出た頃で随分と前のこと。老衰ならば仕方ないとあきらめてはいるものの、何かにつけ夏子のいない一人暮らしの寂しさを埋めてくれたジューンが死んでしまうのかと思うと胸が締め付けられるようだった。
最近はなるべく一緒にいてやりたいと思っているのだが、今日は久しぶりに恭一の誘いで映画をみた。幼馴染みの恭一とは彼の奥さんが死んで男寡になってから、たまにご飯を食べたりする友達だ。
「ジューンが危ないとよ」
カナエの言葉に恭一も「そうね…。したら、はよ帰ってやり」
と駅前で手を振って別れた。