いつも、親の夢を子どもで叶えてはダメ、みたいな記事ばかり書いていますが、子どもをどんなゴールに向けて育てたいか?という青写真を描くことは悪くない気がしています。

一応、親ですから、社会の荒波でそれなりの舵を取る必要や義務はあるかな、と思います。


逆に、私は自分の親が、中途半端にコントロールする癖に肝心なところをいつも丸投げにしてきたことが嫌だったので、私は「親として何を喜ぶか」は明確にしておこうかな、と思っています。もちろん、企業の中長期計画同様、都度見直すべきものと認識しつつ、です。



1. 娘へ

時代錯誤かもしれないけれど、やっぱり「幸せなお嫁さんになって欲しい」って願っています。

少なくとも、子を持つ喜びに恵まれることは、私にとって人生最大の幸せだったから、その気持ちを知ってくれたら嬉しいです。

あなたが生まれてどれだけ幸せだったか、弟ができた喜びはどれほどのものだったか、2人の成長が何物にも変え難い生き甲斐であったか。

それをあなたが人生かけて辿ってくれさえすれば、母は伝えたいことを全て伝えた、と胸を張って言えます。

漫画「コウノドリ」を読んでも、人工子宮の研究が進んでいるようだから、きっと人類はこの少子化に対する課題も乗り越えていくと信じているので、今とは不妊の概念も異なっているだろうという期待を込めて、そう、願います。


それ以外の進路に関しては、あなたが選ぶ全てを信じている、とまずは伝えたい。

親ができることの一つは、確かな出自を贈ることで、あなたがどんな未来を選んだとしても決して足枷になることのない、むしろ背中を押してくれるであろう学校を選びました。でも、もっと広い世界に飛び立ちたければ、どうか未練なんて持たずに飛び立ってね。

幼・小がその学校であるというだけであなたは十分に素晴らしい友人と強いパワーをもらえるはずだから。


父、母は、ありとあらゆる職業で成功した人を見ているし、知り合いも多いから、「職業に貴賎はない」と建前でなく思っているし、その道で大きくなる方法を一緒に考えるよ。


ただし、どんな立場であっても、ヒトに使われるような人間になってはダメ。年下であっても部下であろうとも、自分の頭で考えること。

たとえ新入りであっても、経営者の目線に立つことと、ステークホルダーの目線(=外の様々な立場からの目線)に立つことを忘れずに。

もちろん、それは頭の使い方であって、相手に対してどのような振る舞いをするか、とは別の問題ですよ。


あなたが、十分に魅力的な女性になるであろうことは想像に難くないから、その成長を見ることが楽しみです。

そして、いつか、あなたがあなたのままで居ることを愛してくれるパパのような心の綺麗な人と出会い、あなたもまた、相手のことを信頼してまるごと愛せる、そんなパートナーと歩む陽だまりのような幸せを知ってくれたら、母は一生安心します。



2. 息子へ

またしても時代錯誤ではありますが、こんな時代だからこそ、「男らしさ」という美学を持った人になって下さい。

あなたが異性愛者であれば、という前提つきではありますが、「モテる」男でありますように。

女性のモテと男性のモテは全く異なるもので、女性は「媚び」「色気」が含まれる場合がありますが、男性は「美学」がモテを作るものなのです。

小手先のテクニックは不要。

「カッコいいが好き」その気持ちで行動を選べるようになれば大丈夫です。

あなたの選ぶ「カッコいい」がどこへ向かうのか、母は、女性として、ファン第一号として、心から楽しみにしています。


一つだけ、親としての希望を伝えるとすれば、世界目線を持って育っていって下さい。世界の「カッコいい」に出逢う人生を送ってくれたら、あなたはきっと大丈夫。



3. 2人へ

優しいねぇねと賢く剽悍な弟。なんて理想の2人でしょう。どうかどうか、1番な親友のような2人で居てください。

異性の悩みをお互いに相談できるような関係に。弟は、ねぇねを守れるような芯の強さを、姉は、弟に頼れるようなしなやかさを、それぞれが相手を尊重して、自分にないものを支え合い、補い合えるようなそんな関係になりますように。

弟の彼女が、ねぇねに嫉妬するくらい、2人の関係が良好なものだったら、親としては最高に幸せです。


なんて。

それが難しいとしても、お互いが家庭を築いた時に、仲の良い親戚関係が築ける程度に2人共がハッピーであって欲しいな。競い合う関係ではなく、高め合える関係でありますように。


最後に一つ。

くれぐれも「親孝行」を私たちに対してしようと思わないでね。

あなた達が自分の人生を、神様から与えられた役割を、全力で全うしようとする姿こそが、最大の親孝行だということを、決して忘れないで下さい。


以上。



いくら時代が変わろうとも、突き詰めれば「男女の世界」。

私は、男らしさも女らしさも、そこにトキメキを感じるというシンプルな理由でなくならないと思います。

だから、魅力的な「男・女」であってね。と、それだけが親としてのシンプルな願いです。


平凡すぎか!笑い泣き