これは、共働きのママが一度は直面する問題ではないでしょうか。
いまは逆に、幼稚園ママさんの方が「保育園に行かせてなくて大丈夫か?」と悩むとも聞きます。
私自身、とても悩みましたが、あまり実体験に基づいた分析を見かけなかったので、両方を経験した身として記録してみます。
我が家は夫も私も幼稚園育ちだったため、保育園についてのイメージが湧かず、かといって私が働かないという選択肢はなく、入れる前は「苦渋の決断」という心境でした。
胸が張り裂けるような思いで入園させてみて…
保育園、控えめにいって最高!!!!
でした。
区の認可保育園は、園庭もあり、設備も新しく十分以上。
先生方も公務員さんばかりで経済的にも精神的にも安定している上、人繰りにも余裕があるため一人当たりの受け持ち人数も少なく、きめ細やかに見ていただけます。
認可、認証、認可外、公立、私立…などあらゆる選択肢を検討しましたが、やはりまともな区の公立認可園というのは、非常にキチンとしています!!
たしかに、知育や英語、リトミック…など、余分なオプションはありません。
なぜならそれは、設備が狭くて魅力が乏しい園が、人を集めるための撒き餌のようなものだからです。
広々とした区立の認可保育園は、そんなもの無くても人は集まるし、十分以上のキチンとしたカリキュラムで運営して下さるので、季節の行事も食育も、お外遊びも、体操を使った指示行動訓練も、自分のことを自分でする練習も、とにかく、「大切なことは全て保育園が教えてくれた」と言っても過言ではないほどの教育をしてくださいます。
保育園には本当に感謝しかありません。
では、幼稚園は?というと、これは全く別物でした。
そもそも、保育園は厚生労働省の管轄、幼稚園は文科省の管轄で、根本から違うのですが、近年かなりプログラムは似てきている、と言われています。なのでもしかしたら、公立園同士を比べると、あまり大きな差はないのかもしれません。
でも、私立幼稚園に入園してみると、やはり、保育園は保育をするところであり、幼稚園は教育をするところだなぁ、とつくづく感じます。
保育園で1番重要視されていることは、「衣食住」「安心安全」であり、先生の役割は「親代わり」です。親が不在中、見守れない部分をサポートして下さる、親の補助員的な位置付けに感じます。
一方、幼稚園では、あくまで先生は「教える人」で、親の代わりではありません。逆に、親はそれまで以上に親の役目を果たすことを求められる場所です。
お歌や、ダンス、工作、劇、運動など、全てにおいて、幼児期に学ぶべき内容がカリキュラムとして組み込まれています。
一方、身支度や生活リズムなどは、家庭で身につけるものなので、その教育には時間を割きません(もちろんうまく出来ない子はサポートしてもらえます。)。
言葉にすると、ニュアンスしか表現出来ないのですが、重きを置いている場所が違うなぁ、と感じました。
保育園は「生活」が軸足で、幼稚園は「遊び」が軸足、という感じでしょうか。
同じ「遊び」をしているとしても、保育園は、生活の一部としての遊びであり、「遊ぶ時間の確保」が目的なのですが、幼稚園は学びとしての「遊び」であり、「遊びそのもの」が目的である、ということかな、と思います。
結果、仕上がりがどう違うか?
正直わかりません![]()
けれど、保育園で学年が上がるにつれて、「物足りないな」と思う子にとっては、幼稚園を検討してみると、新鮮な気付きもあるかなと感じました。
個人的に、小さいうちは保育園で母子分離や自立心を養い、大きくなったら幼稚園で情操面に軸足を置く、というのは、結果的に子供の発達に寄り添う選択だったかもしれない、と自己評価しております。
恵まれた保育園を飛び出すのは怖かったけれど、一歩踏み出してみて良かったです![]()