まだ結婚もしていない頃、既に2人の子持ちの友人がポロリと言った言葉がある。


「今は女の子ブームだからね。真顔


え?


何じゃそりゃポーン


運命に身を委ねるしかないはずの子作りにおいて「ブーム」って。


さらに…


「女の子産むと勝ちだから」


チーンチーンチーンチーンチーン


さっぱり意味の分からない世界だ、と思った。


その時はそれで終わりだった。

が、妊娠、出産、育児を重ねていくうちに分かってきたことがある。



そのブームを作り出している原因は男の子ママであること!!!ひらめき電球ひらめき電球

現実社会で、女の子ママで「私勝ち組アップ」と勝ち誇っている人はそれほど多くないけれど(ま。わーい!!くらいに思う気持ちはカウントせず。)、男の子ママで「女の子ママは良いわね真顔ダウン」と思っている人の何と多いことか!!!



「女の子欲しかったんだ…」の言い方の深刻さ、むしろその言葉すら口にしたくない程に思い詰めてる男の子ママもいて、私があっけらかんと「男の子が欲しい!!!」と言うと、なかなか本気にしてもらえない。


「えー?ほんとー?(気を遣わなくて良いのよ〜というニュアンスが滲む)」


「?? うん、むしろ女の子育てる自信ないし、夫も長男だし、男の子が良い!!!」


「え…ほんと??そーなんだぁー…(モノ好きな人…というニュアンスが滲む)」


「だって息子くん達可愛いでしょうー??男の子はママ大好きっていうしチューチュー


「う、うん。まぁね、単純で可愛いよー。(それ以上多くを語らない)」



なんだろう。。

子育てって大変で放り出したくなることは誰だってあるよね?

男の子の場合、「大変すぎて放り出したくなるよー!」って笑って言えないような、それを言ったら終わり、くらいの深刻さがあるのはなぜ…?


そして、別に男の子だから、女の子だから、で必ずしも違う訳じゃないけど、ざっくりと性差はあるのだから、それについて言及したところで何もディスってる訳じゃないのに、性別に関する話、発達に関わる内容に関して途端に口が重くなるのは男の子ママばかり。

  • 単純
  • 動物的
  • 瞬間的
  • よく走る
  • 力が強い
  • 体力がある
  • 精神年齢の成長スピードが遅い傾向


などは、生物学的にも男子の成長特性だし、何ら問題はないはず。

それを、成長の特徴が異なる同年代の女の子と比較して「出来ない」と思って落ち込む必要なんてない全くなくて、むしろ「可愛さ」の要素でしかないのに、その点を触れられたくないママ達は、他人の言葉(特に女の子ママ)に対していちいちディスられたと思ってしまうようだ。


そしたらさ、どうやって「可愛いね」って言えば良いの?


私は、女の子より成長が遅い部分こそ男の子って可愛い飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート」のポイントだと思うのに、「うちの子、まだ平仮名かけなくて」「先生の言うこと静かに聞けなくて」って謙遜のレベルを超えて深刻な顔で悩んでる。


いやいや、男の子って、年長さん頃から飛躍的な伸びが楽しみのピークポイントでしょ!!4歳くらいまでは、子供らしさ、動物らしさこそ褒めポイントでしょう!!


「子供らしくて、男の子らしくて可愛い」が褒め言葉として入らないって…。



こまっしゃくれた女子なんて、何の魅力もないのに、いつも「ああ、女の子は良いわねぇ…お行儀良くて、プリンセスごっこに、お手紙交換…」みたいなことを言って遠い目をしている。


もう一度言いますけど、

謙遜のレベル超えてますから!


言葉選ぶの辛いわ。。



私はそんな「男の子」が欲しいんだってば。何にもディスってないんだってば。



私は年の離れた妹も弟もいたから分かるけど、確かに女の子は育てやすい

それは確か。

親は楽だし、涼しい顔して育てられる。


男の子はアホだし身体も弱い

それも確か。

親はあちこち走り回って、頭下げて病院巡りしてた。


育ててるの同じ親だよ。

違うのは子の性別。

男の子がアホなのも熱出すのも親のせいじゃない!!!


身長が90センチから100センチに伸びるのと同じくらい、ちゃんと育っているということ。

極端に言えば「アホかわだねぇ〜ラブラブ」って言葉が一番の褒め言葉であっても良い成長段階で、そういう世間の反応を「dis」と捉えてしまう、あるいは捉えざるを得ない、この社会に大きな問題がある。



と、書けば書くほど、私は女の子じゃなくて男の子が欲しい。そう思う。