オーバーアマガウでグリム童話のフレスコ画を見たり,旧東ドイツで「ネズミ捕りの博物館」に行ったりしたことを思い返していて...ネズミ被害は深刻なものだったんだなぁ...ふと子どもの頃に読んだ「ハーメルンの笛吹き男」もグリム童話ではないかと。
ネズミ捕りの笛吹き男に,子ども達が付いて行っていなくなってしまうというお話ですね。絵本でのラストはどうなっているんだろうと思って,図書館で借りてみました。
英語のタイトルは,The Pied Piper of Hamelin。

この表紙の雰囲気,まさに旧東ドイツの街並み!
最後のページは...「これを機にハーメルンの人々は約束を守るようになった」という教訓で締めくくってあります。
残ったのは,脚をケガして噴水に腰掛けている寂しげな男の子ひとり。この子は松葉杖をついて後れて歩いていたので,さらわれなかったんですね。文章にはOnly one boy could not keep up.とあり,希望というか情けというか,そういうものが添えられていました。教訓は押し付けっぽく窮屈に感じるけれど,残った男の子については読者が考えるところ。このバランスがいい。
ドイツでは,ラプンツェルの塔のような家に住んでいるおばあさん(従弟の知人)の家にも行きました。レンガ造りの壁にはツタがびっしり。玄関のベルを鳴らすと,二階の窓から100歳近いおばあさんが家のカギを落としてくれて...ラプンツェルが長い髪を垂らすように!
グリム童話っぽい雰囲気があちこちにあったドイツ。