昨日に続き,紐の話。


ずっと前にアメリカの店(大型チェーンTarget)に靴紐を買いに行ったら,ほんの数本しか置いてなくて...靴のクリームも同様で,高いだけで種類はない。


一昨年のドイツ旅行で,バイエルンのV-marktという店(Targetより小さくて食料品がメインの店)に行ったら...

スゴイ,この靴紐の種類と数!!!

アメリカ...靴紐が切れるまで履くのか?切れたら靴ごと捨てそうである。

宿泊した夫の親戚宅は,ライン川沿いにあった。日曜の朝,窓を見下ろすと...車が一台しか通れないような道をいろんな人達が行き交っている!!観光っぽい人もいるが,どうも普通の朝の風景のようである。

ベビーカーを押す人,犬を連れた人,自転車,スケートボード,ジョギング,ウォーキング,大きなリュックを背負った人...小さな子どもの足こぎ式の車には安全用の旗が立ててある。そして,手にはノルディックウォーキング用のストックを持っている人もたくさん。車も通るのでものすごい混雑っぷり。

休日の朝だけではなく,月曜の朝もこのように大勢の人で活気に溢れていた。

靴紐も切れる訳だ。

ちなみに,ここはクルーズ船の停船場にもなっている。芝生の上で過ごす人も多いが,歩道脇だったり他の人との距離がものすごく近くても気にしていないようであった。夜にはゆっくりと進むクルーズ船の部屋の灯りが見える。親戚が言うには,部屋で裸でいる人も見えるとか。夜中にも鳴る教会の鐘の音を聞きながら,テラスでクルーズ船を眺めた。

さて,ドイツの医療保険はどうなっているのか聞いてみると...答えは無料。

無料ならば病気になってもいい!と考えそうなものだが,ホントに健康に気を遣って運動をしている人が多い。ま,無料だろうが有料だろうが,病気になっていい理由にはならないし,困るのは自分...。

夫の従弟の友人夫婦(50代)は,仕事が終わった夕方,マウンテンバイクで10Kmの坂道を登って,我々が宿泊していたコテージにやって来た。

夫の親戚も自転車は2台持っていて,食料品の買い物などは自転車だという。

この旅行中,一度も紙皿やプラスチックのフォーク類は使わなかった。

どこへ行くにも車,便利な使い捨てのプラスチック製品,電気も使い放題...というアメリカ。

ギリシャやローマを旅行した知人や親戚が言うのは,冷房が効いていなかっただの,歩く所ばかりだったとか,不満多し。もう行かない,という結論である。冷暖房も使い放題で,どこでも車で快適に移動って思っているのがおかしいと思うんだけど...。

場所が変われば,ライフスタイルも変わる。おいしい物を食べる旅行には全くと言っていいほど興味はない。今後の自分の考えや行動にどんな影響があるのか,それが一番大事。不便さを楽しむのは難しいが...後々わかるようになる。