何かを選ぶ際,くすんだ青のものに目がいく。


こちらは去年買い替えた布張りのオフィスチェア。

Amazonで見つけた日本のヤマソロ社の椅子だが,電化製品にしてもいいなと思うデザインは,大抵日本の商品である。

探しに探して見つけたこの椅子。家具店や大型量販店などを6軒以上歩き回っても,いいのがない。妥協したって全くない。重要なのは,腕乗せの素材!プラスチックやビニールはダメ。数年で破損するし,冷たかったり堅かったり。

夫はオフィスチェアを2脚持っているが,腕乗せはきれいなカーブの木製と本皮製である。いずれも社長が座るようなどっしりした椅子で,仰々しい。

一方,私が長年使っていたのはベルベットを張った椅子で,腕乗せ部分はビニール。ペラペラと黒いビニール片が剥げ落ちて床に散らばり...夫がフリース布を巻き付けて縫ってくれた。

しかし,背もたれの裏側もビニール製なので,ボロボロと剥げ落ちる。ここは触れてもいないのに,経年劣化か。白いカーペットに黒い破片...背もたれが高くて座り心地は最高だったが,ついに昨夏買い替えた。

古い椅子はガレージセールに出した。2ドル(今で言えば約¥300)也。うちの斜め前のお孫さんが買ってくれたが,座りもせずパッと見ただけで紙幣を渡された。ゴロゴロ転がしてお持ち帰りに。

先日は,台所のアイランドテーブルの椅子(counter stools)を買い替えた。

2005年に買ったと思われるふるーい椅子2脚だが,両方ともぐらついてきたので数年前に一度修理(ネジを追加)した。しかし,最近のぐらつきはヒドい。危険な感じ。捨てられない性分なのでまた修理したいが...よく見ると実に古いデザインである。

ビフォー。


いい点は,床色に合っている・回転する・背もたれに丸みがある・丈夫なところ。

アフター。
帰宅してオフィスチェアもブルーグレーだったことに気づいた。

冬の長いミシガンだが,寒色の青もくすんでいれば,温かみがある。

クッションの入った布張りなので,疲れない!布製だと長い冬に冷たくないし,滑らず安定感がある。脚の色と床の色は合っていないが,まあよしとする。オフィスやバー(うちにはないけど)ならば,回転機能はあった方がいいだろう。じっくり座って布地の印付けや裁断等の作業もできる。

これもお店を6軒回って探し,シンプルなデザインのこれにした。脚木を組み込む穴が型より小さいところがあり,組み立てに手間取ったが...ナント日本から持って来た彫刻刀(学校用)で削り取った。

椅子だけで,台所の雰囲気ががらっと変わった。片付けをしたくなり,こまごました所を整理。食事もここでとるようになった。

この古い2脚は,この夏のガレージセールに出そう。とりあえず,地下室に保管している。