昨日,3月3日の桃の節句の日は夕食に来客があった。「今日はひな祭りなんでちらし寿司です」と言うと,「When in Roma, do as the Romans do(郷に入れば郷に従え)ってことさ」とお客さん。
具に使ったシイタケはこちら。
このトレー(30✕45cm)いっぱいのシイタケは,日本の実家で採れたもの。販売用ではなく自宅の食用に大量に原木栽培してある。味はもちろん,風味も食感もいい。水で戻すと,ふわふわで4倍くらいの大きさになる。
食べ物にはあまりこだわりがないけれど,シイタケだけは譲れない。夫も大好きで,どんな高級シイタケもこれには勝らない!と断言できる。
オーガニックフード中心の夫の親戚にもおすそ分け。以前中華レストランをしていた中国人の友人にあげたら,「子ども達も喜んだ。こんなにおいしいのは食べたことない」と後日言われたので,また分けようと思う。
好きな日本食は何かと問われれば...レストランの高級握り寿司でも焼き肉でもなく,実家のシイタケを使った茶碗蒸しとちらし寿司を挙げる。
間もなく桜の季節になるけれど,ワシントンDCの桜では望郷の念に駆られたりはしないだろう。私の故郷に咲く桜,駐車場からの並木道,街の雰囲気すべて。故郷の友人がいろんな場所の画像を送ってくれるのが,毎年の楽しみだ。
アメリカでシイタケも買えるし,お寿司屋さんもある。桜だって見られる。それは,私にとって日本のアイコン。懐かしんだり心に響いたりするものではない。