ご近所さんに,年が明けたらすぐにフロリダのセカンドハウスで過ごすアメリカ人がいる。帰って来るのは,毎年イースター明け。今年は「4月末。いや3月かも」と言っていたが,出発日に電話がかかってきた。30分後に家を出るが,冷蔵庫の食品を引き取ってくれないかという。


食事会の来客がある直前だったが,どれと出かけてみると,飲み物やクリーム類,パイ生地,野菜がどっさりと車庫に置いてあった。ほとんどが開封していないもので,「捨てるにしのびない。でも要らない物は処分してね」と。ホリデーシーズン中に食品を使い切るって難しいからなあ。


よく使う食材・初めて見る食品もいくつかあって,ありがたく頂戴し,冷蔵庫に詰め込んだ。


「温暖なフロリダでの生活を楽しんで来てね!Have a safe trip!」とハグし合うと,「ホントは行きたくない...I miss you」という答えが...。


前もこんなことを言っていた。「虫(bugs)がいるのよ,大量に」「bugs?どんな種類の?ハエとか?」「bugsはbugsよ!」。「それに,近所のゴシップ!みんな噂話ばかりしていてウンザリ」と言う。裕福な退職者が仲良くコミュニティを築いているのかと思えば,まあ...。この春,フロリダ移住を夢見ているアメリカ人の友人に話すと,「虫とゴシップ...」と言葉に詰まっていた。何においても,いい面とそうでない面があるのは当然。


ともあれ,大量生産・大量消費で何でも捨てるお国柄だが,「もったいない」というご近所さんの姿勢(と食品そのもの)が嬉しかった。


食品ロスはしないというのが今後の目標の1つ。レストランのデリバリーでも,使わないソース類はもらわないように努めたい。気がけていないと大量に入っていて,無理して使い切ろうとしたり...。


フロリダから帰って来られたら,食事会に招こうと思う。