今年は一年間で,470ml✕4回の献血に行った。
12月の献血では,いつもの担当者が私を見るなり,「あっ,○月△日!」と指差してこられた。彼女とは誕生日が同じなんで...!
献血台に横たわると,「ホリデーはどう過ごすの?」と聞かれた。「今週はうちでパーティを2つ開く予定」。「招待客は多い?」「どっちも小規模。1つは近所の一人暮らしのおばあさん達を招くのよ。車に乗らなくても歩いて来られるしね」。彼女の顔がパッと輝き,「それはいいアイデア!私も今週の土曜日に近所の高齢者達をうちに招くわ」。
献血後は,飲み物やスナックを取りながら15分間休憩する。成分献血を終えた体格の良い男性が,私の前の椅子に腰掛けられた。クッキーを食べながら,「クリスマスのこの時期に献血できるのは,いい贈り物になりますよね」と話しかけてみた。彼は「うん,私自身への贈り物でもあるんだ」,「ご自分に?」,(頭部を指差して)「手術した時,たくさん輸血してもらってね。今その恩返しができてる」。にっこり笑って大きな身体をゆすってらした。
クリスマスは,一年間を振り返って感謝の気持ちを表す時。(当たり前だが損得勘定のないところで)誰かに喜んでもらうことが自分の大きな喜びになる,それがホリデースピリット。夫は私が人のために何かする時必ず,私にありがとうと言ってくれる。そして,自分はクリスマスプレゼントは何も要らない,お金は他の人達に使いなさいと。一人じゃない,あなたを大事に想っている人がここにいるということが伝わればいい。
素敵なクリスマスを,と言って献血ルームを後にした。