枯れたブラックアイドスーザンを切っていたある日の午後。スクールバスで帰宅するお子さん達を出迎える隣人(看護師さん)が通りかかったので,うちの裏庭に花瓶を持っておいでーと声をかけた。
このご一家は,西アフリカのトーゴ人とカメルーン人のご夫婦。トーゴってどこだっけ…と地図で確認した。アメリカ生まれのアフリカ系アメリカ人ではなく,アフリカで生まれのアフリカ人だ。公用語はフランス語ということで,子ども達もフランス語を話すそうだ。
ジニアの芽を残して切ってあげるから背が低い花瓶を,と言ったのに,背が高い大きな花瓶を3つも。うーん,まあ花瓶って普通は大きいからねぇ(小さなコップでもいいよと言ったんだが)。
小学低学年の女の子達2人は,最初はハチが怖いとか花は毒があるからキライとか否定的な態度。「マルハナバチは人間が意地悪しなければ何もしないよ。丸っこくてかわいいでしょ。お花も友だち。ほらキレイだよ」と差し出すと,「花粉を集めてるって小学校で習った」とか「花を持たせて!ピンクが好き」と。「パセリやシソは食べられるよ。今日の夕食のサラダに持って帰ったら」と言うと,大喜びでたくさん摘んで食べていた。ホスタス(ギボウシ)も食べたいと言うので(!),毒があるかもしれないからむやみに植物は食べちゃダメだと注意した。
人種や年齢が違えども,気持ちは通じるし理解し合える。大人の態度は大きな影響を与えるとつくづく思った。