ペーパークラフトではハサミとカッターで十分ですが,あったら断然便利なのがペーパートリマー(カッター)。速く・きれい(シャープ)に・まっすぐにカットするには不可欠です。


ペーパークラフトを始めるなら,最初の大きな道具かもしれません。そこで,Michigan Scrapbookerというフリーペーパー(廃版)の記事を参考に,これまで使ってきた経験などを合わせて書いてみたいと思います。

 

刃で分類すると,全部で3種類。

 

1つ目は,先がとがった小さな刃(三角刃)で,スタンダードトリマーやポータブルカッターと呼ばれるもの。安価で持ち運びに便利(軽い・小さい)なので,クラスに参加する時は皆さんこのカッターを持参しています。

 

一方,刃は薄く,厚紙(1㎜以上のチップボード)を切るのは不可能。薄い紙でも重ね切りには不向きで,新品の刃でも紙に引っかかってキレイにカットできないこともあります。刃は劣化しやすい(紙がぼそぼそになる)ので,頻繁に交換しなければなりません。

 

長持ちさせるためには,刃を手前に引いたり向こうに押したりしながら切ることだそうですが…うーん,あまり変わりはないような。簡素な作りのものが多くプラスチック部分が破損しやすいので,アメリカでは使い捨て品だと思います。ホントに携帯用。2つ持っていますが,コロナ禍になってからは使っていません。 

 

三角刃の先端で切るので,紙の真ん中に切り込みを入れる時やピンポイントでカットする時は便利です。

 

次は,円型の刃が回転するロータリー刃。数枚重ねても切れ味は非常に素晴らしい。土台もしっかりと安定した物が多く,折りたためる物もたくさん。値段はポータブルトリマーより高め。

 

私が持っているFiskars(2017年に購入/当時の定価$69.99)はこちら。

ホントに不要なんですが,線に沿ったLEDライトまでついていて…。うちでは机の端に置いて,折りたたんである部分は滅多に使わないので台から垂らした状態にしています。厚紙やフェルトも切っていますが,セールでまとめ買いした刃を交換したのは,この5年で一度きり。


ただ,cutting strip (rotary trimmer replacement strip)という細長いパーツの交換が必要な物がほとんどということです。ちなみにこのロータリートリマーは酷使しているにも関わらず,問題なし。

 

10数年前にクラスを受講した後に購入したのが,EK successのCutterpede。折線や点線,波状にカットできるロータリー刃などいろんな替刃が別売りされています。カード作りで使ったかわいいスカラップ刃に魅かれて買いました。スカラップといっても全部が全部かわいいわけではないですからね。

 

もう一つ持っているロータリートリマーは,むかーし冊子のカタログ通販で購入したもの。これは折線・点線・波・ジグザグ等いろんな替刃がセットでした。

 

最後は,ギロチン式の刃。包丁の刃のように長い刃のついたレバーを振り下ろして紙をザクッと裁断します。切れ味は最高。木製の土台のギロチン刃(裁断機)は学校など事務用でよく使われ,20枚などのまとめ切りに適しています。大きいものになると結構な値段で,本体は重く出しっぱなしにするのが普通でしょう。直線刃のみで,刃の交換は不要。安全性から考えても,家庭用としてはあまり好まれないような気がします。

 

私が持っているのは,写真用の小サイズのもの。切れ味がシャープなので,美しい断面で写真をクロップできます。

 

ということで…めったに使わない自分用ならポータブルトリマー(安価でコンパクト)がいいかも。品番を確認して替刃をいくつか購入しておき,替刃が廃盤になる頃に新しい商品に買い換える,という感じでしょうか。


画像左下のつまみ付きの刃はポータブルトリマーの替刃,他3つはロータリー刃用です。

使用頻度が高く(重ね切りやきれいな切り口),いろんな替刃を使いたいのなら断然ロータリー刃が良いと思います。

いずれも,Fiskarsというハサミやカッターのメーカーがいろんな種類を出しており,クラフトチェーン店のセールで60%引き程度で購入できます。

 

当然ですが,質の良い商品は次々と出てくる。いろいろ試すことになると思いますが,自分に合った物を見つける参考になればよいです。