以前にも書いたが,「(夕食の)残り物を翌日以降は食べない外国人」について。

「私は子どもの頃,母から『十分に食糧がない貧しいアフリカの子ども達のことを考えなさい』と食事に関しては厳しく育てられたのよ」と,中南米生まれの奥さんが言う。


そうだよ!食べ物を粗末にしちゃだめだよね,と勢いづいて,「ここ(アメリカ)では,夕食の残りを翌日に取っておいたりしないで,捨てる人もいるんだよ!」と,私も続けた。


すると,間髪を入れずに「俺は残り物は食べないけど」とご主人。奥さんまでも,「そうね」と相づちを打つ。


は?...さっきの母の教えのコメントは何だったのか?


「子どもの頃はお手伝いさんが何人かいたから,残り物はみんな彼女達が持って帰っていたのよ。パーティの残り物は,お客さんに持ち帰ってもらうしね」...だそうです。


お手伝いさんがいない今,パーティも開くことがなければ捨てるのだろう。


アメリカのレストランでは,食べ切れなかった物を使い捨て容器に入れて持ち帰るが...「アメリカ人は残り物を食べる。無駄にしない姿勢は立派」と,安易に称賛するのは誤りだ。本当に,よく捨てているから!取っておけば明日の夕食の心配も要らないのだが,毎食作ることになり,それはそれで大変なのでしょっちゅうレストランに行くことに。お金も時間も節約になるのに,理解に苦しむ。レストラン...そんなにしょっちゅう行きたくないけどなぁ。


数値は忘れたが,ホリデーシーズンが始まる頃のニュースで,パーティのゴミの量が膨大に出る季節だと言っていた。骨や果物の皮なんかはたかが知れている。プラスチックのフォークや紙皿なんかを一回食べるごとに新しいものに取り替えたりするから。無駄という観念がない。


先日(12/10),日本の姉からラインの画像が送られてきた。

裏の畑にスイカの種(赤と黄色)を捨てていたら,直径15cmほどの実が6つもなっているという。後日,割れてきたので食べるとおいしかったそうだ。珍しいからおせち料理に入れたらいいんじゃないと話すと,捨てた種からカボチャも育っているという。野菜クズだけでこんなに肥沃な土ができるとはスゴイ。

ちなみに,「もうこの話はしない」の①に当たる記事はこちら。 

食べ物を粗末にしない,ゴミをなるべく出さないように一層心がけたい。