今年のアメリカの感謝祭は,11月25日(木)。
午後から親戚宅へ。
典型的な食事として,七面鳥の丸焼き・マッシュポテト・インゲンのキャセロール・クランベリーソース・スタッフィング・グレービーソース。そして,チーズやナッツ,スモークサーモン,エビのカクテル,ホウレン草のパイとサツマイモのパイ,アップルパイ(パンプキンパイよりおいしいから),アイスケーキ...そしてワイン等の飲み物。
スタッフィングというのは,砕いた固いパンに野菜やハーブ等が混ぜてあるもの。バターで炒めて食べるんですが...想像通りのベチョッとした食感で...日本人のほとんどは,これは一体?と疑問に思う料理でしょう。
あまり,というかほとんど役に立つような働きはしなかったのですが,一応4時間ほど手伝いました。人様のキッチンに入れて頂くと,いろいろ教えてもらって勉強になります。実に楽しかった!
14ポンド(約6.35Kg)のトレーダージョーズの七面鳥。

3時間半ほどかけてオーブンで焼きました。胸の部分が華氏166度になれば焼き上がりです。
うちが持って行ったのは,切っただけの果物とワイン。

こちらは,すべてオーガニックの食材と調味料(減塩)を使う食への意識が高いご家庭です。塩分もバターもかなり減らしたんですが,それでもほぼすべての料理に入っているのが塩を含むバター。加工食品(ベーコンやソーセージ類)も,ほんのちょっと風味付けに刻んで入れただけですが,日本人の中年以上にはかなりヘビーでしょう。
2年前に別の親戚宅でのサンクスギビング料理の画像をうちの姉に送ったところ,返信はひと言「カロリーが恐ろしく高そう」。他の友人からも,「...何かすごいよね」とか「アメリカ!って感じですね」。うらやましくなんか,誰も思いませんから!!そりゃそーだ。見た目だけなのに,聞こえるのは健康を心配する声ばかり。アメリカナイズドされた自分にとっては,日本在住者の意見はありがたいです。
アメリカに住んでいると,加工肉(サラミやハム)やらカラフル生クリーム等のパーティ料理を見慣れてしまい,当たり前に口にしてしまいますが...それでいい訳がない。もう10代20代のような食生活ではダメ...日本に住んでいないのでより注意が必要。食べ物は写真撮影のために存在するのではない。おいしそうにたっぷり食べていて,健康そうに見えていても,大概の人は何かしらの基礎疾患を抱えているのです。コロナ禍において,知人の基礎疾患について聞く機会が増えたのでよくわかった。アメリカの医療費は恐ろしく高いし,この感染者急増中のミシガンで病院に行くのは控えたい...。
外見(見栄えのする料理や細い容姿や化粧)ではなく,問題は中身(健康に良い食べ物と身体の健康)。食べるのは自分。自分の大事な人にも十分気を配ること。本当に気をつけないといけません。
...一週間分のカロリー・糖分・塩分を一食分で摂取した感じでしたが,どういう訳かうちは二人とも体重も血圧も下がっていました。健康的な料理法のお陰でしょうか。パーティを除いては,常にシンプル粗食に徹したいと思います。
大量に残った七面鳥はスープにしろとラジオで言っていましたが,やはり塩抜きの骨スープは...さすがに味がないのぅ...。
昨日までは頂いた大量の残り物を食べました(ほとんど何も作らなくて済むのは良い)。そして...私が近所のお年寄りにボランティアで食事を作っていることを知っている親戚は,「隣人にも分けなさい」とたくさん持たせてくれました。大きい七面鳥を買ったのは,このためだと。これこそ,ホリデーシーズンのスピリット。じーん...感謝のひと言です。
教会にもまた食物を寄付したいし,分け合いと助け合いの精神で今年を締めくくりたいと思います。