3月1日に,うちから徒歩で行けるところに,イエメンコーヒーショップQamaria Yemeniがオープン。このコロナ禍での開店ということであろうか,地方紙にも記事が大きく載った。
2度目のワクチン接種から日が経った5月の中旬,どれと行ってみた。それはちょうど断食のラマダンが終了し,イスラム教徒の人々がご馳走を食べるお祝いの日。
偶然にも,夫が今書いている小説はイエメンが舞台(ちなみに,難民をテーマにした小説は,先週出版された)。
夫はモカ($5.50),私は店員さんに勧められてMufawaarというカルダモンのコーヒー($3.00)を注文。初めて来たんだよとか,ラマダン終了おめでとう等と話した後にテーブルについた。
すると,こちらも一緒にどうぞとお店の方がサービスといって出して下さる。「わっ。こ、これは何!?」と聞くと,honeycomb (蜂の巣)という名のイエメンのお菓子だという。
ミニシュークリームをたくさんつなげたみたいで,かわいい!大きくて,夫と半分ずつ頂いた。断面の画像はないが,球状のパンの中にはクリームチーズ。甘いお菓子がこのコーヒーによく合う!
私のカルダモン入りコーヒーも,ほどよいコクとまろやかさがあり,今まで飲んだことのない複雑なおいしさであった。スパイシーさはなく飲みやすい。これまでコーヒーについては,飲む前の香りでそのものを判断していたが,これは口の中に広がるあと味の深さ。ひと口をゆっくり味わうコーヒーだ。かなり熱いので,ホントにちょっとずつ味わう。粉末を煮出すアラビアコーヒーは濃いというイメージがあるかもしれないが,それこそがこのあとに引く深みを作り出している。
早速,コーヒー好きの日本の友人に挽いた豆を購入。煮出すタイプのコーヒーは初めてだということで,煮出し用の小鍋(ジェズヴェ)も買って,手作りマスク等も一緒に送った。
カルダモン入りの紅茶は,主人の親戚宅でもよく出されるしうちでも飲むが,コーヒーは初めて。秋のパンプキンスパイスのようなスパイスコーヒーやシナモンティーはあまり好きではなかったが,これは別格だ。
このハニーコームは,来客があった時にうちで出したりもできそう。
お店はイエメン人の家族経営であり,穏やかでフレンドリー。他のチェーン店のカフェよりもやや高めではあるが,一杯の満足度が全然違う。Hi, friend!と出迎えてくれて,お客も多く,結構遠くからも来ていたり。
先週,2店舗目がオープン(14mile x M5)したそうだ。親戚の集まりといえば,West Bloomfield の中東カフェだったが,今後はここになるかも。