先週末のこと。アメリカ人の隣人から,「モナーク(monarch butterflies/オオカバマダラ)がさっき羽化した」と呼ばれて見に行きました。
二週間ほど前は,専用の網カゴの天井からぶら下がっていたサナギ。羽化したら教えてと頼んでいました。

羽化直後のようで,濡れた羽を閉じたまま2匹ともじっとしています。空になったサナギの真下には茶色の染みが。しばらくすると,ゆっくりと羽を広げ,よろよろと歩き始めました。カゴの上の方から何度もポトッと落ちてはよじ登り...。

あれ...2匹とも足が4本しかない。ネットで調べてみると,前足2本は体にくっついていて,卵を産む時にミルクウィードの味を確かめるのに使うのだとか。

こちらが,エサのミルクウィード(トウワタ)という植物です。開花は7月で,既に花は枯れていますが,羽の色は花に似ていますね。
羽化後2時間ほどで飛び立つ準備ができるとのこと。羽ばたきと足取りがしっかりしてきたのを確認して,二人でテラスに出て2匹を空へ放しました。これから,メキシコに飛んでいきます。

何だかひどく寂しくなり,気持ちの持って行き場がなく...帰ってすぐにカードを作り,隣人の玄関先に置いて来ました。
しばらくして,"I'm glad we could share the experience."というメッセージが届きました。「この経験を共有できて嬉しい」...英語のこういう表現,いいですよね!

お天気のいい,のどかな日曜日の昼下がりでした。