民主党のミシガン州知事であるGretchen Whitmer(グレッチェン ホイットマー)さんに,9月22日に贈ったカードです。

病院用にデザインしたサンキューカードを8枚ほど作っていたら,夫が州知事にお礼状を贈りたいので1枚くれと。

裏側には,ソーシャルディスタンシングのサインをプラスしました。というのも...
6FEETの文字と黄色の目盛りはつけていたんですが,夫に「靴のサインがないのは不完全だ」と指摘されたから...。

ウィルス蔓延の前に,夫はこの州知事にメールを送信し数回メッセージのやり取りをしたこともあります。彼女が着ている衣服(ちょっとセクシーだった)のことで非難されたというニュースを見て,「気にするな,いつも応援している」と激励のメッセージを送ったんだとか。

ミシガン州知事の誘拐未遂事件(10月8日)は,日本のニュースでも報道されました。うちの近所には州知事名にidiot(バカ)をつけた看板まで立てられていると...。ウィルス感染も拡大しているし,大統領選挙を目前にした今現在。激戦州であるミシガンではもう何をしてもよい,どうにでもなれ,という空気を感じます。

アメリカに来て驚くのは,立場がある人との距離が非常に近いこと。夫はよく,オバマ大統領にメールしていましたっけ。

一方,日本ではどうだったか。市長,都道府県知事,ましてや総理大臣に一筆なんて考えたことすらなかった。

それに,日本では直接的に利害関係が伴わなければ,何か問い合わせをしても返事が返ってくることはなかったと思います。返事がないということはNOという意味だと夫に説明しますが,「却下なら却下で相手に伝えるべきだ」とか,「礼儀正しい日本人が何故なのだ?」と質問の嵐。確かに,返事を待つ側の立場に立てば,問い合わせのメールや手紙がちゃんと届いて読んでもらったのかくらいは知る権利はある...。

日本人は忙しいし,こういうNOという断りの返事を書くことに慣れていないのだろう...と夫には話しました。やっと断りを伝えたとしても,また返事がきて時間をかけて対応するよりも,届いたかどうかすら不明であることにしておいた方が気がラクなのでしょう。日本ではNOが人格否定にまで発展し,人間関係が破綻するのを恐れるんだよと説明しました。

夫はスッキリしない顔をしていますが,日本人である私もスッキリしないんだから!