4.5インチ(約11cm)四方のミニカードです。
このように仕切りのある枠のダイは,お弁当箱のようにバラバラのパーツを詰めるだけで(ある程度)まとまります。便利なのでアイデアが浮かばない時の救世主。
長方形でも正方形でも向きを変えれば,4種類の配置が楽しめます。
ここでは,靴の足跡を下の方に配しました。靴の足跡は,自作の消しゴムスタンプ。
色も同様で,靴の足跡が茶色。インクの色を目立たせるには,ベースは白系。家には灯りの黄色を入れる。Stay Homeのテーマからして,全体の色も地味に抑えよう...と考えてくれば,他の色も自然と決まってきます。
好きな色・カラフルに・かわいく...と思いつくままにカードを作ったり,セットものばかりに頼ったりしていると,できたつもりになってしまう。「形にはなったんだけど...」と悩むことからが始まりです。これまでとは環境が異なる今こそ,自分で作れる本当の力を身につける時だと思います。
朝ドラ「スカーレット」(1月の放送回)で,陶芸家を目指す主人公について,「今は思いつきと感覚だけでやっているようだが,これに知識が加わると大変なことになる」という印象的なセリフがありました。
カードを教える時に理論的な説明をすると,日本人の生徒さんは「こういうのが知りたかったのよ!」とか「今まで誰も教えてくれなかった」と,100%喜んでメモを取って下さいます。ところが,アメリカ人の生徒さんは,「えーっ。そんなことまで考えてるの?」と笑われるか「そうかしらねぇ?」と不思議そうな顔...。
知識を身につけ,自分一人で納得のいくカードを作りたいと強く思っているのが日本人の大半の方だと思います。
高価な新商品をふんだんに使って手間もかかっていそうなのに,「見ていて疲れてしまうカード」や「いつも同じような(すぐ見飽きる)カード」,果ては「何と言ってよいのかコメントに困るカード」というのはありませんか?
新しい商品を次から次に買い,ほめ合ってばかりの環境では,配色や配置を学べません。
現在は注文を受けたキットを作っていますが,対面でのクラスが困難であるため,今後キット販売やオンラインでのクラスを提供したいと考えています。