数年前まで友人の中国人家族がWalled Lakeで中華レストランを営んでいたので,毎週土曜日には食事に出かけていました。紙ナプキンにくるまれたスプーン・フォーク・ナイフがテーブルに置いてありましたが,我々が使うのはスプーン・割り箸・紙ナプキン。そこで,マイ箸を持参することにして,スプーンと紙ナプキンのみを別に出してもらうことにしていました。
もう1つ。15年以上も前のことですが,日本の実家の近くのレストランでは「箸持参の方には割引」というシステムがありました。今はプラスチックストローによる海洋汚染が問題になり紙ストローへ移行しているけれど,そのうちストローの代わりになる物が出てくるでしょうね。
さて,前置きが長くなりましたが,これは紙コップ用のフェルトのスリーブ。コーヒーショップなどで使う紙コップにはめる筒状の紙製の輪はSleeve(袖)と呼ばれています。確かに腕章みたいな形ですしね。
コーヒーはかなり熱く紙コップはふにゃっとしているので,段ボールの波状の中芯のあるスリーブは必需品。ほんの10分程度のためのもの!口につけるものでもないし汚れるものでもないので,紙でも使い捨てにする必要もなく再利用可能です。
フェルトは伸縮性があるのでストンと落ちることもなくしっかり固定されます。布の縁が伸びて波打ってしまわないように,ブランケットステッチでぐるりとおさえました。このステッチはかわいく見えるので,一石二鳥。
濃いグレー地×白い花。花芯はフレンチノット・ステッチで,緑の葉っぱもつけてみました。
ただ…できあがったコーヒーはスリーブ付きで渡されるのがほとんど。セルフサービスなら簡単なんですが,「スリーブは要らない」と注文時に言っても,店員さんが紙コップを差し出すときには熱いわけですからねぇ…となると,注文時に渡すのがよさそう…しかし,注文を受けた人がコーヒーを作るとは限らないし…いずれにせよ手間を取らせるには違いありません…。
そして,用意周到さと自己主張の強さを示すので,店内で使うのはちょっと勇気が要るかもしれません。役に立つような立たないような…主人からも"Too much!"と却下されました。ま,ハンドメイドっていうのはおしなべてそういうものでしょうが(笑)。
ま…いろいろ作ってみたので,紹介していきます。