夏はまだ先ですが…イースター前ということで,昨年紹介しそびれた「いろんな浴衣とはんてんを着た耳長ウサギ」について書きます。

 

浴衣は2012年の秋に1枚目を作りかけていたもの。昨年の初夏に合計7枚縫いました。

1枚だけ広げて,残りの6枚はホンモノと同じように畳んでいます。

 

白地に鯉の浴衣は頂き物の手ぬぐい(100円均一)で縫いましたが,本物の手ぬぐい地ではなく,しかも端はすべて三つ折り縫いしてありました。ちなみに,本物の手ぬぐいは両脇が耳になっており,端は切りっぱなしですね。

 

色違いで,かすりのはんてん。このかすり地の布は,くたっとした優しい手触りです。

こちらは5枚。

はんてんは,小さいだけではなく,おくみもなく袖や衿付けが簡単!浴衣の1/3程度の時間(それでも3時間?)で仕上がったような…。綿を入れたものも作ってみたいなぁ。

 

本物の浴衣は仕立てたことはありませんが,本を3冊見比べながらできるだけ本物に近い縫い方で仕立てました。

 

布は,日本で購入した和風柄の木綿。クラフト店JoAannの布地売り場にも和柄はあるんですが,こういう渋く地味な色柄のものはなんいですよね…金色の入った紅葉とか黒地に桜とか「ザ☆日本」という感じで,豪華さを出そうとしているのがかえって安っぽい…。

 

人間用の浴衣地ではないので,背・脇・おくみは布の耳の部分(縫わなくてよい)にはなりません。よって,そのまま切りっぱなしにしています。三つ折り縫いで始末してもいいのですが,ぶ厚くなってしまう上に本当の浴衣の作りではなくなりますから…。人形に着せてしまえば,切りっぱなしの箇所は外からは見えません。

 

最初はすべてせっせと手縫いでやっていましたが,小さくてもものすごく時間がかかり一向に進まない!そこで,地縫い(背・脇・おくみ)だけはミシンに変更。

 

三ツ襟芯も入れ,気持ちだけですがきせもかけています。縫い方も,並縫い・耳ぐけ・三つ折りぐけの3種類。水通しの下準備に始まり,裾は額縁仕上げ,袖部分は閂(かんぬき)止め…と細部までこだわってていねいに作りました。

 

直線切りなので裁断は簡単なのですが,何しろパーツが小さい。手縫い箇所は集中していないとうっかり縫い過ぎたり,縫い方を間違ったり…何度も縫い直しをしながら完成しました。

 

ペーパークラフトはインチの道具を使ってアメリカで始めたのでインチの方がいいのですが,裁縫は㎝でないと無理…。センチメートルって,なんてわかりやすいのでしょう!

 

次回は,ホンモノに近い着付けをした耳長ウサギを紹介します。