好きなパーツを集めて作ったクリスマスフレーム用の作品です。
まず,ボーダーのクリスマスオーナメントは,Memory Boxのダイ。ベースとアウトライン枠のダイ2種類(別売)を使いました。Memory Boxの最大の美しさは,このほそ~いアウトライン。その幅1㎜。誰もが「ほぉ~っ」とため息をもらす細い紐のようなエレガントな線が特長です。絵柄自体が奇をてらったものではなくオーソドックスでシンプルで,異なる大きさや形のオーナメントのバランスも絶妙。
松葉(IO)のダイも然り。シンプルな線で優しく美しい。
他に使ったパーツは,オーガンジーの水玉リボン(AC)のボウ,ライト(EK success),ステンシル&インク(Tim Holtz),柄紙(Reminisce)…
この作品を作るために一気に買い集めたものではなく,いろんなメーカーから好きなものを少しずつ買い溜めておき,組み合わせました。セットものではなくメーカーも異なるので,テイストをそろえるのが難しいと言えば難しいのですが,これこそがペーパークラフトの醍醐味。商品を1つ1つ手に取り,「このパーツは何にどう生かせるか」と考える。セット物で簡単にプロ並みのものができる喜びとは異なり,オリジナルの作品ができた時の満足感はなにものにも代えがたいものです。そして,この訓練のようなものをしない限り,人まねから抜け出せずワンパターンさに飽きると思います。
オーナメントの赤系に合わせて,リボン・ベース紙・ステンシルインク・ライトを同じパールピンクにそろえました。寒い冬には暖色の赤が一番!寒色の青ならば,明度や彩度を落として紺色にすると深みが増していいと思います。
そして,ステンシル(Holiday Knit)と柄紙の模様はいずれもノルディック模様。ステンシルと同じダイもあります。ノルディック柄は伝統的な柄なので,一生使えるいいものをいろいろなメーカーで探しました。あきらめていた2年ほど前に,ようやくTim Holtzのダイとステンシルが発売されました!美しさの中にかわいさがあり飽きのこないデザインですから,毎年使っています。
作品作りで大事なのは,やり過ぎないことでしょう。「かわいくしよう!豪華にしよう!」とか「せっかくあるから何でも貼ろう」,「隙間を埋めよう」とオーナメントハンガーをつけたり雪の結晶や星などの飾りをつけたりすると,ごちゃついてかえって貧乏臭くなります…。作る時は気分が高まっているのでいいのですが,後で冷静になった時に見たり人に見せたりした時に「これは一体何故…?」と後悔します。
この作品はオーナメント部分も立体仕上げにしたので,カード単独で郵送するのには向いていないでしょう。リボン結びは小さくてもカードに貼り封筒に入れると,定型の1/4インチの厚さを超えてしまう…。拙作をフレームに入れるのは仰々しいのですが,形をキープしておくために白いシャドウボックス用のフレーム(8×10インチ)に入れました。ハガキを額装するならマット(裏に紙を敷く)をつけて,このサイズがちょうどいいように思います。