今年の旧正月は1月28日だった。
 
基本的に記事に食べ物のことは書かないのだが,まあたまには書いてみるとする。
 
長崎では,毎年中華街でランタン祭りが開かれている。おいしい中華料理レストランも多く,給食にもちゃんぽんや「よりより(麻花巻)」なんかも出ていたなあ。ちゃんぽんは,具入りのスープと麺が別々の食缶に入れられていて,熱々のスープを麺にちょっとかけてほぐしてから配膳。大人気のメニューだった。
 
ここでは中国人の友達が何人かいるので,毎年旧正月と中秋節(ムーン・フェスティバル)の日は手帳にメモしておき,カードやメールなどを送っている。
 
料理を生業としている中国人の友人宅での食事会は楽しみだ。いつもお土産に3日分くらいの料理をどさりと持たせてくれるが,今回は茹でた蟹まで頂いた。主人は食べないので,もちろん私向け。一人,蟹をバリバリと食する…無心。「蟹を食べる女」という小説のタイトルはどうか。何か大仕事を終える度に,蟹をワイルドに食べる。大仕事というのは人に言えない類の仕事で…。
小豆を練り込んだ餅はお正月の縁起物らしく,薄く切ってこんがりと焼いて頂いた。デーツ(ナツメヤシ)の実やゴマも入っていて,竹の葉の風味も豊か!中東育ちの主人は,どら焼きが大好物(ドラえもんか!)。小豆あんこが好きなのには驚くが,デーツの味や触感に慣れているせいだと思う。餅は「ガムみたいで飲み込むタイミングがわからない」らしいので,これも私向け。国際結婚のいいところは,何と言っても相手が苦手なものを独占できる点である。帰り際に,圧力鍋(!)と材料をもらったので小豆を圧力鍋で炊いて作ってみるか。
ところで,中国の人は年頭の抱負は2度述べるのか,それとも旧正月のみなのだろうか。2度だとしたら,その抱負は異なるのか…どうなんだろう。