明るい春の日差しで,舞うほこりもこびりついた汚れもよーく見える季節…。しかし,記録的な暖冬の後の春はなかなかやってこない。本当に涼しい…というか寒い!

 

Spring Cleaningというように,春といえば大掃除。薪ストーブのすす掃除はなくても,掃除は年末ではなく春がいい。日本では,年度末・始めの3・4月には引っ越し(進学・異動など)で大掃除を余儀なくされる人も多かろう。

 

さらに,日本にいた頃は「大掃除をしないと年を越せない」と刷り込まれていて形だけでもやっていたが…クリスマスの飾りがあふれたまま年を越せば掃除や片付けなどとてもできない。というわけで,「なーんだ,大掃除をしなくても年は越せるんだ」と,間違った,ではなく,異文化のいいとこ取りをして大掃除もしないまま一年が終わったりする。

 

大昔は,畳返しをしたり障子の張り替えをしたり家族総出の大掃除だったろう。アメリカの家では,Air Ductを業者に依頼して,屋内の通気管(冷暖房・衣類乾燥機)を掃除・点検してもらう。隣人宅に業者が来ている時に彼女が「冬支度をしているのよ」と言っていたので,普通は暖房を使い始める時のようだ。

 

うちのご近所さんたち(全員アメリカ人)は,家中がピカピカできちんと整理整頓されているのはもちろん,装飾のセンスまでもよい。

 

「光るところが光っていないとイヤ」というJさん。確かに,うちでタイル張りをしてもらったMさんにも,「水道の蛇口が輝いていない」と指摘された…。勧められたのは,BKF(Bar Keeper Friends/クレンザー)。「あ…それはうちにもあるけれど」ともごもごとつぶやいたが,ちゃんと使っていなければ意味がないわけで…。

 

Mさんが帰った後BKFを手に取り「正しく」使ってみたら,確かに黒ずみが取れてピッカピカに!正しく,というのは単に柔らかいスポンジでていねいにこするだけ(笑)。

 

BKFは液体(クリーム状)・粉・泡タイプの3種類がある。液体はボトルをよく振っても流動体が底に固まってしまうので,最近泡タイプが発売されたのだろう。私は振りかけて使う粉が好きだ。

 

光るべきものが元の輝きを放っているのは,本当に気持ちのいいもの。食器類は食器洗い機で購入したてのようにピカピカになるけれど,ステンレス磨きは手仕事だ。 

 

掃除がなっていない,と指摘されるのは恥ずかしいものであるが,私の場合,パシッと言われないと行動に移さないのでよかった。

 

今年(こそ)は,家の中の整理整頓・掃除をきちんとしたいものである。