外国で「おはよう」・「こんばんは」などの日本語のあいさつならすぐに教えられる…と思うのは大間違いだということを痛感する。

 

「こんにちは」はGood Afternoonと訳してしまいがちだが,文字通り「いい午後」ということ。あくまでも,午後…そう,頭ではわかっていたつもりだった。

 

カーラジオを聞いていたら,“Good afternoon!…oh,Good morning!”とDJが言い直していて…

 

もうお昼だろうと思って時計を見ると,午前11時59分!正午の1分前だった。その後すぐに,ピーッという正午の合図が鳴り,“Good afternoon!”というあいさつと共に番組は続行。

 

1分前でもGood Afternoonは使えないのか…と実感。Happy new year(2017年1月8日の記事)というあいさつは年の変わり目には関係なく使っているのに,アメリカらしからぬ(笑)この厳密さ!

 

日本では,午前10時頃に「おはようございます」と言うのは遅すぎる。「お早いも何もない。もう10時だぞ。今頃やって来て(起きて)」と非難されるのが関の山。

 

一時帰国中に実家に滞在していたが,主人がうちの父に昼間に台所で会った時,「こんにちは」とあいさつをしていた。父も,「あっ,えっと,こ,こんにちは」と返している(笑)。確かに,その日の朝食時には父は出かけていたのでその日においては初めて会ったし,「昼間は『こんにちは』とあいさつする」で正しい。正午過ぎだ。しかし,「おはよう」を逃せば,家族間では「こんにちは」も「こんばんは」も言わないなァ…よそのお宅ではどうなのだろうか?おはようは起きた勢いで言ってしまうが,「こんにちは」はよそよそしくフォーマル感たっぷり。休みの日などの昼近くに初めて会えば,無言というのもナンだから「あ,いたんだ」とか「ちょっと床屋に行って来る」,「天気がいいから布団を干したら」みたいなことで会話が始まる。

 

…道理でHelloが無難なはずだ。