「その1」としているのは,現在「その3」まで完成してクラスで実施しており,あと2種類が作りかけでもうすぐできそうだから。

単調さを避けるため,クラスではバラエティに富んだ作品を紹介しています。

「作品が1つできたら,連鎖的に他のものができる」とクラスではよく話しています。例えば,このように「ロケット・トリプル(3列)イーゼルカード」ができたら,ロケットで他の形状のカードができますし,この形状で車のカードなどもできるということです。

私は,作品を「形状」・「スタンプ」・「ダイカット(パンチ)」・「(柄)紙」の4つに分けて考えます。あとはテーマを元にテイストを加えるだけなので,「女の子の赤ちゃんの出産祝い用だからベビーピンクをメインにして柔らかい雰囲気に」や「父へのバースデーカードだから渋めの色にしたい」など。エンベリッシュメント(ブラッドや造花等の飾り)やリボンは効果的に使いたいと思っています。

ここで大事なのは,「形状・スタンプ・ダイ・紙」が最も喜ぶ・生かせる作品にすることです。「こんなにいい紙を切り刻んでしまって…元の模様がわからない」や「この大人っぽいスタンプにこのアニメ風の柄紙は合わないだろう」,「この形状でこの絵柄ではカードを開けた時の驚きがイマイチ」等とにかくいろいろ考えないといけません。パックに入っていた嫌いな模様の紙を隠すために作ったものは,材料を生かすどころか…その逆になってしまいます。

しかしそんなに難しくはなく,というのはペーパークラフト作品というのは,基本は単なる組み合わせに過ぎないから。手持ちの「形状のアイデア・スタンプ・ダイ・紙」の組み合わせで,数学「確率」の組合せのような感じでパターンがあると思います。アートのように自分しかできないテクニックではないし,ましてや材料や道具を開発しているわけではない。誰でも手順に沿っていけばできるというものです。だからこそ,自分らしさを発揮するのは「組み合わせのアイデア」なのです。

「3列イーゼルカード」の基本形を使った作品を「その5」までできた順番に公開していきます。

ベースはグレー地に雲(3種類)で,紺色の宇宙に土星のスタンプを散らしています。そして,紺色の宇宙に,白いパール紙のロケットがくっきり映える配色にしています。

このロケットのダイ(Echo Park Paper)は,異なるロケットが3機セットになっているので,この形状にぴったり。中央に発射台があるとして,三方にロケットが発射されている様子を表しています。

6月に日本人宇宙飛行士の大西さんが宇宙へ行くというニュースを見てデザインしました。が,ちょうど同じ頃,北朝鮮のロケットのニュースもあって…そういうつもりではないのに…。

ロケットのカードは,カウントダウンで数字を使うことから,よく男の子の誕生日カードに使われているようですネ。