日本とアメリカのクリスマスツリーの違いについて感じていることを書きます。
日本の場合は,「クリスマス(イブ)の24日・25日」がクリスマスですが,こちらではホリデーシーズンといって大体サンクスギビング(11月第四木曜)からクリスマスムードになります。
Epiphany(エピファニー/公現日)の1月6日までクリスマスの飾りの中で新年を迎え,7日に一気に片づけています。うちはカトリックですが,いつ片づけるかは家庭でそれぞれ。12月26日に片づける人もいますし,2月までツリーがあった家も!
このながーい期間に,飾り付けをしたり,ギフトを買ってラッピングをしたり,カードを送ったり,パーティを開いたり,クッキーを焼いたり…。日本では「郵便局が年賀状を受け付け開始する日(12月中旬)」が決まっていますが,それは元旦に配達してもらうことを想定してのこと(このシステムにアメリカ人は感嘆の声を上げます)。こちらでは,12月25日に相手の手元に届くなんてことはないので,早く出せばそれなりに早く届くだけの話です。カードは12月上旬から届き始めますし,「クリスマスの日の一日がすべて」というよりも,1か月間以上に渡る期間でいろんなことが行われ,まさにホリデーの「シーズン」なのです。
ツリーも全く違っています。本物の木を使う家庭も多いと思いますが,「人工ツリーは裕福ではない家庭用」というのは短絡的な考えで,それは本当にそれぞれ好みです。吹き抜けの天井に届きそうなデパート並みの大きな人工ツリーを飾っている家庭もあれば,各部屋に飾る家もありますし,人工ツリーは何より手軽で扱いやすく買い替え不要なので便利です。
アメリカに来て知ったツリーは…
オーナメント・フックという針金クリップを使うこと。売ってある時についているオーナメントの糸は,直接ツリーにはかけません。装飾的なフックもたくさんあり,これはガーランド等にも使えるのでこの時期のセールで買っておくといいですね。
そして,ツリーの下にツリー・スカートと呼ばれる丸い布を敷くこと。これがないとスチールのツリーの土台が丸見えになってしまいます。お気に入りの1枚は時間をかけて探しますが,かわいさではなく床のカーペットの色に合わせるのがお勧めです。うちのリビングは赤茶色のカーペットなので緑,寝室のクリーム色のカーペットには赤を合わせました。
日本のクリスマス・ツリーと言えば…昭和っぽい印象しかないのですが…
1.細長くした綿を雪に見立てる,2.金銀モールを巻く,3.ビロード地のようなものでできた長ぐつの飾りやベル 4.てっぺんには厚紙っぽいものでできた金星。
ところが,アメリカで見るツリーは全く違って,しかも個性的!!「~さんちのツリーは…」と話題になるのです。
日本人はあれもこれもと飾る傾向があると思いますが,ここではテイストを決めてそれのみで飾っている人の多いこと!飾り全部がフランス人形,またはディズニー,幅広リボン,ガラスのぶどう,ライトのみ等,友人や親せき宅で見る個性的なツリーの数々。
隣の家のツリーは,訪問した国で買ったオーナメントやキーホルダーなどについていた飾りだけのもの。ツリーの周りで「これはロシア旅行の時ので」,「こっちは仕事でイギリスに行った時ので」…と会話がはずみます。日本に一時帰国した際は,「ツリーに飾ってもらおう」と民芸品店のキーホルダーをお土産にしました。
うちのツリーは,ちょこちょこあちこちで買った飾りばかりなので,残念ながら統一感ゼロです…。バラで見たら「かわいい」とか「バーゲン品」という理由が主なもの…若干買い直したい感が否めない。主人が選んだのは,バブルライト。電気を入れるとガラス管に中に入っている液体がブクブクと泡立つライトです。
日本では友人宅でパーティの始まりに一緒に飾ったこともありますが,ここではクリスマスは家族のもの。友達が遊びに来た時に飾り付けをするということはありません。
本物の木ではなく,人工ツリーを買う時,「高さ」だけに着目しがちでしょう。高さとは,「値段」と「丈」の2つの意味。
しかし,私はそのどちらでもなく,「葉(質・量)」と「すその広がり方」が大事だと思います。うちの寝室のひょろひょろツリーと,リビングのどっしりツリーは比べ物になりません。
寝室のは,葉がペラペラのプラスチック(料理用の緑色のバランのようなもの)で,葉の茂り方不足ですきまだらけです。触るとシャワシャワという安っぽい音(実際安かった)までする。高さはあっても枝が短くすそが広がっていないので,貧疎で寒々しい感じ。しかも,支柱が細いので,幹がまっすぐにはならず傾いているのです…不安定なので安らぎを感じない。このみすぼらしさを隠すために,赤や青など濃いめのカラーライトでごまかしています。
一方 ,リビングのは枝が長く横にせり出していて重厚感があり,葉もシャワシャワではなくバサバサと張りがあって量も十分。支柱も一本いっぽんのワイヤーもしっかりしているので,形を整えやすく,重いオーナメントを吊るしても型崩れがしません。枝が長いと飾りがたくさんつけられます。そんなに高さはないのですが,ご覧になった方は「大きいツリーですね」とおっしゃいます。どっしりしているので,暖かさを感じるツリーでもあります。
遠くから見て,ツリーのシルエットが美しいかどうかはとても重要です。底辺が長めでどっしり感があって,きれいな二等辺三角形かどうか。長すぎる枝があちこちに飛び出ていないかなどをチェックしてきれいな形のものを買うのがベスト。
オーナメントを買う時は,好みの形ということだけではなくツリーの大きさに合ったものにすることが大事!オーナメントは,ビー玉サイズからサッカーボール大まで本当に様々です。吹き抜けの天井まで届く巨大ツリーには,サッカーボール大の飾りがぴったりですが,小さいツリーにはバランスが悪く見えます。
飾り時のポイントは,まず収納時に曲がった枝をしっかり伸ばし広げること。クリアライト(透明っぽい光)をメインにして,赤を中心にカラーボールのオーナメントをどっさり(200個くらいか),すきまがあまりないくらいに詰めます。クリアライトに一番きれいに反射する色は赤。ライトが少なくても反射できらきら輝き豪華な感じになるので,赤はたくさんつけます。また,赤は緑の補色なので葉の色にもマッチし,暖色系なので暖かい雰囲気になります。
オーナメントは,ガラス系の物が光を反射してきれいです。他の飾りはほんのちょっとです。
ツリーは一生ものなので,飾りも時間をかけて一つひとつ選び,本当に自分が気に入ったツリーにするのが一番ですネ。
日本の場合は,「クリスマス(イブ)の24日・25日」がクリスマスですが,こちらではホリデーシーズンといって大体サンクスギビング(11月第四木曜)からクリスマスムードになります。
Epiphany(エピファニー/公現日)の1月6日までクリスマスの飾りの中で新年を迎え,7日に一気に片づけています。うちはカトリックですが,いつ片づけるかは家庭でそれぞれ。12月26日に片づける人もいますし,2月までツリーがあった家も!
このながーい期間に,飾り付けをしたり,ギフトを買ってラッピングをしたり,カードを送ったり,パーティを開いたり,クッキーを焼いたり…。日本では「郵便局が年賀状を受け付け開始する日(12月中旬)」が決まっていますが,それは元旦に配達してもらうことを想定してのこと(このシステムにアメリカ人は感嘆の声を上げます)。こちらでは,12月25日に相手の手元に届くなんてことはないので,早く出せばそれなりに早く届くだけの話です。カードは12月上旬から届き始めますし,「クリスマスの日の一日がすべて」というよりも,1か月間以上に渡る期間でいろんなことが行われ,まさにホリデーの「シーズン」なのです。
ツリーも全く違っています。本物の木を使う家庭も多いと思いますが,「人工ツリーは裕福ではない家庭用」というのは短絡的な考えで,それは本当にそれぞれ好みです。吹き抜けの天井に届きそうなデパート並みの大きな人工ツリーを飾っている家庭もあれば,各部屋に飾る家もありますし,人工ツリーは何より手軽で扱いやすく買い替え不要なので便利です。
アメリカに来て知ったツリーは…
オーナメント・フックという針金クリップを使うこと。売ってある時についているオーナメントの糸は,直接ツリーにはかけません。装飾的なフックもたくさんあり,これはガーランド等にも使えるのでこの時期のセールで買っておくといいですね。
そして,ツリーの下にツリー・スカートと呼ばれる丸い布を敷くこと。これがないとスチールのツリーの土台が丸見えになってしまいます。お気に入りの1枚は時間をかけて探しますが,かわいさではなく床のカーペットの色に合わせるのがお勧めです。うちのリビングは赤茶色のカーペットなので緑,寝室のクリーム色のカーペットには赤を合わせました。
日本のクリスマス・ツリーと言えば…昭和っぽい印象しかないのですが…
1.細長くした綿を雪に見立てる,2.金銀モールを巻く,3.ビロード地のようなものでできた長ぐつの飾りやベル 4.てっぺんには厚紙っぽいものでできた金星。
ところが,アメリカで見るツリーは全く違って,しかも個性的!!「~さんちのツリーは…」と話題になるのです。
日本人はあれもこれもと飾る傾向があると思いますが,ここではテイストを決めてそれのみで飾っている人の多いこと!飾り全部がフランス人形,またはディズニー,幅広リボン,ガラスのぶどう,ライトのみ等,友人や親せき宅で見る個性的なツリーの数々。
隣の家のツリーは,訪問した国で買ったオーナメントやキーホルダーなどについていた飾りだけのもの。ツリーの周りで「これはロシア旅行の時ので」,「こっちは仕事でイギリスに行った時ので」…と会話がはずみます。日本に一時帰国した際は,「ツリーに飾ってもらおう」と民芸品店のキーホルダーをお土産にしました。
うちのツリーは,ちょこちょこあちこちで買った飾りばかりなので,残念ながら統一感ゼロです…。バラで見たら「かわいい」とか「バーゲン品」という理由が主なもの…若干買い直したい感が否めない。主人が選んだのは,バブルライト。電気を入れるとガラス管に中に入っている液体がブクブクと泡立つライトです。
日本では友人宅でパーティの始まりに一緒に飾ったこともありますが,ここではクリスマスは家族のもの。友達が遊びに来た時に飾り付けをするということはありません。
本物の木ではなく,人工ツリーを買う時,「高さ」だけに着目しがちでしょう。高さとは,「値段」と「丈」の2つの意味。
しかし,私はそのどちらでもなく,「葉(質・量)」と「すその広がり方」が大事だと思います。うちの寝室のひょろひょろツリーと,リビングのどっしりツリーは比べ物になりません。
寝室のは,葉がペラペラのプラスチック(料理用の緑色のバランのようなもの)で,葉の茂り方不足ですきまだらけです。触るとシャワシャワという安っぽい音(実際安かった)までする。高さはあっても枝が短くすそが広がっていないので,貧疎で寒々しい感じ。しかも,支柱が細いので,幹がまっすぐにはならず傾いているのです…不安定なので安らぎを感じない。このみすぼらしさを隠すために,赤や青など濃いめのカラーライトでごまかしています。
一方 ,リビングのは枝が長く横にせり出していて重厚感があり,葉もシャワシャワではなくバサバサと張りがあって量も十分。支柱も一本いっぽんのワイヤーもしっかりしているので,形を整えやすく,重いオーナメントを吊るしても型崩れがしません。枝が長いと飾りがたくさんつけられます。そんなに高さはないのですが,ご覧になった方は「大きいツリーですね」とおっしゃいます。どっしりしているので,暖かさを感じるツリーでもあります。
遠くから見て,ツリーのシルエットが美しいかどうかはとても重要です。底辺が長めでどっしり感があって,きれいな二等辺三角形かどうか。長すぎる枝があちこちに飛び出ていないかなどをチェックしてきれいな形のものを買うのがベスト。
オーナメントを買う時は,好みの形ということだけではなくツリーの大きさに合ったものにすることが大事!オーナメントは,ビー玉サイズからサッカーボール大まで本当に様々です。吹き抜けの天井まで届く巨大ツリーには,サッカーボール大の飾りがぴったりですが,小さいツリーにはバランスが悪く見えます。
飾り時のポイントは,まず収納時に曲がった枝をしっかり伸ばし広げること。クリアライト(透明っぽい光)をメインにして,赤を中心にカラーボールのオーナメントをどっさり(200個くらいか),すきまがあまりないくらいに詰めます。クリアライトに一番きれいに反射する色は赤。ライトが少なくても反射できらきら輝き豪華な感じになるので,赤はたくさんつけます。また,赤は緑の補色なので葉の色にもマッチし,暖色系なので暖かい雰囲気になります。
オーナメントは,ガラス系の物が光を反射してきれいです。他の飾りはほんのちょっとです。
ツリーは一生ものなので,飾りも時間をかけて一つひとつ選び,本当に自分が気に入ったツリーにするのが一番ですネ。