ケーキ屋さんでケーキを入れてもらう箱のような屋根の形を,切妻屋根と呼びます。英語ではgables box。「赤毛のアン」(Anne Of Green Gables/緑の切妻屋根のアン)のタイトルにもついていますね。

切妻屋根のギフトボックスは,クラフト店のギフトコーナーにセットで置いてありますので,それを使用。

ななめの屋根につけたのは,ドーマー(dormer)という明り取りの突出した窓です。この部分をゲイブルズ(gables)と呼ぶこともあります。

ドーマーは角度を測って長さを計算して作ったのですが,煙突と同じような作り方です!昨年末に煙突(ジンジャーブレッドハウス)を作った時に,できそうだなと思いました。

中学校で習った数学,三角形の決定条件の「1辺とその両端の角が与えられた場合」を使います。

まず,屋根のななめの角度を分度器で測ります。ドーマーを横から見ると直角三角形ですから,窓のある上部はもちろん直角(必然的に残りの角度も決まる)。窓の縦の長さはダイの大きさで既に決まっているので,三角形が決定するわけです。

1つ難しいのは,屋根のななめ部分の長さが短すぎる場合,窓が小さくなってしまうことです。この箱では,角度の微調整をして箱の表面から窓が突出しないようにぴったりに作っています。

ドーマーのダイやテンプレートなども商品化されていますが,屋根の角度や長さが変われば他のものに応用が効きません。

計算はおもしろくできた時の達成感もあるので,やはり自分で作るに限る!こういう計算をしてぴったりするものを作る時が,ペーパークラフトの一番楽しいところです。

クラスでは型紙に沿って折り目を入れて切って貼るだけなので,簡単にできます。