アメリカの郵便代は値上がりを続けていますが,大きい封筒(Flats)の料金が83セントの頃のこと。1オンス(約28g)オーバーするごとに,17セントが加算されていました。

郵便局で計量してもらうと2オンス以下だったので,「83セントと17セントで,1ドルですよね」と1ドルを払おうとしたら…

局員さんの返事は,まさかの「わからないわ」…!

あたふたと電卓を探し始めるものの,そばにない。メモ用紙を探すも,それもない。彼女がやったのは,何とボールペンで机に筆算を書くという荒技でした。…机は公共の物なんですけど。

まず,83+17は暗算のレベルではないか。3と7で10なので簡単だし。しかも,毎日仕事でやっている決まりきった数値の計算は覚えておくべき,というか自然に覚えるものではないか…。

日本なら,局員さんのカウンター横に料金早見表が貼ってあるでしょう。アメリカでもクラフト店などには,「40%Off」の張り紙の横に「$9.99→$5.99,$4.99→$2.99」と親切な割引換算表が貼ってあります。

あるペーパークラフトのアメリカ人講師の方は,1と3/4インチの2倍の計算に詰まり,「この計算できる人いる~?」と生徒に尋ねてこられました。日本ではめったに分数は使わなかったけれど,ペーパークラフトでは3/4はよく使う数値。Quarter(4分の1)は,長さや量,硬貨でも使う一般的な数です。ある程度暗記しておく方が,クラフト製作も早くなりミスも防げると思います。

日本では,小学2年生でかけ算九九を暗記。主人によると,イラクでは十二の段まで暗記するそうです(インドや中国などはもっと多く暗記しているような気がします)。十や十一の段は覚えるまでもないけれど,十二か…。三桁になるからちょっと難しいかも…でも,12×5=60や12×12は覚えているなあ。考えてみると12×1~12×4までもよく使うから覚えているので,十二の段は覚えておくと便利かも!

12×12…12インチ(約30㎝)四方は,ペーパークラフトの定型用紙のサイズです。面積の計算をする場合,十二の段を暗記しておくと,計算が早くなりそうです。