日本に一時帰国した時,必ず大量に買ってくるものの1つに「油性ペン」(permanent markers)があります。

いろいろなメーカーから「ネームペン」などとして,両軸に異なった太さのペン先がついたツインタイプが出ていますが,やはり日本製はどれも大変優れています。

ペーパークラフトの作品に直接というのは少ないのですが,主に製作過程や収納において大活躍。いわゆるWashi Tape(和紙テープ)と称されるかわいい柄入りのマスキングテープではなく,ペンキ塗りなどに使う青やクリーム色のマステの上に書きます。安価で巻きが長いので,バンバン使えます。

また,油性ペンはアセテート(OHPシート)やラミネートしたもの等にメッセージを手書きするのにも大活躍。

アメリカにも油性ペンくらいはあるはずなのに,何故わざわざ日本で…と思われるかもしれません。

アメリカの油性マーカーの匂いの強烈なことといったら…鼻が曲がりそうです。使っている時だけに匂いがするのならまだしも,日数(年数!)が経っても書いた紙自体から強烈な匂いがします。以前このマーカーで大量に文字を書く仕事があったのですが,日本人の方は誰も匂いが強烈だとは感じないと言われるので驚きました。頭痛がする人がいてもおかしくないくらいなのですが…。

また,アメリカ製でもツインタイプの細字用もあるのですが,ペン先(ニブ)のタッチが明らかに違います。アメリカ製のは棒状というかただまっすぐした硬いもの。一方,日本製は筆タッチのような丸みがあります。切るものに例えるとしたら,アメリカ製はカッターでざくっと切ったシャープな書き具合で,日本製はダイカットしたような柔らかさになります。

インクの粒子も日本製の方が細かく,濃さにおいてもくっきりした線が書けると思います。

Odorless(無臭)やNo Odor,Low Odorと書かれたマーカーもあることはあります。クラスで匂いのない油性マーカーを使ったことがあり,「これはすごい!」と思ってメーカーを見たらKuretake/Made in Japan(呉竹/日本製)でした。

アメリカでは鉛筆などは使い捨てという感じで低価格なのですが,油性ペンは結構高いようです。

匂い,ツイン(2種類の太さ)タイプ,書き心地のよさ,色の濃さ,値段などあらゆる点から,日本製の油性ペンがベストです!