そろそろアメリカの学校は学年末。1年間お世話になったという感謝の印に,お子さんの学校の先生に,ギフトカード(お店の商品券)を贈る人もたくさんいらっしゃるでしょう。日本の公立学校では,保護者の方と商品券の類をやり取りするなど考えたこともなかったので驚きます。

子どもの頃,家庭訪問のために,母はハンカチのような小さなものを買って用意していたのを覚えています。先生が玄関を出て少し歩きだされた頃を見計らい,「先生!ちょっとお待ちください!」と叫んで追いかけて渡すのがみそでした(笑)。うちは田舎で,昔は自宅で食べる卵のために鶏を数羽飼っていました。生卵を市販のパックに入れて先生に渡すなど,何というか…ポカポカ陽気の下,荷物になるお土産でしたね。「客人を手ぶらで帰すわけにはいかない」という心意気がみなぎり,母は入院中も見舞客に何かを持たせねば!と気を遣う人でした。気持ちだけでも十分感謝の気持ちは伝わるのですが,「ああ,忙しいだろうに私のために時間やお金を割いて下さったのだな…」と贈るまでの過程に心をめぐらし嬉しくなります。

これは,鉛筆を持っているハウスマウスのスタンプを使って作ったギフトカードホルダー。裏にカードを差し込むためのホルダーをつけています。

アメリカの鉛筆の芯は,#2(HB)や#1(B)で表されます。鉛筆には#1(No.1)と書き,「ナンバー1の先生へ」という意味をかけました。

アメリカでは#2が主流です,というかそれしか売っていない。文具店でも#1の鉛筆はアートコーナーに売ってあり,他の絵筆などとのセットでしかもたった1本だけ入っている…。やむなく,ダースで注文して購入しましたが,1本あたり22セントでした(#2はもっと安い)。Bより芯が柔らかく濃い鉛筆はないのです。土曜学校の1年生は,全員日本から2Bの鉛筆をどっさり持って来て(送ってもらって)いました。以前,日本に住む友人から,書写用にと「10B」という鉛筆が送られてきましたが,1本のお値段は400円!!もったいなくて使っていないのですが,試してみないとね…。

この作品は,鉛筆のスタンプと折り紙の色も合わせています。周りを黒にしたのは,黒板のイメージと全体を引き締めるためです。

鉛筆の折り方もいろいろありますが,この折り方がシンプルで太さ&長さの調節が最も簡単にできると思います。クラスでは,折り図もつけています。