「アメリカには,日本のような便箋がない」という声を聞いたことがあります。ないこともないのですが,便箋に限らず文具の種類(質・デザイン共に)は少ないですからね…。カードの両面に細かい字でびっしりと書くこともありますが,枚数を増やすことはできません。また,カードの内側の印刷文字をよけながら書くため,書きにくく読みづらいものになってしまいます。

便箋代わりに,パソコン用のプリント柄付きのレターサイズの用紙(Designed Paper)はどうでしょう。しっかりした用紙ですし,手書きにもよいですよ。チラシや案内,招待状,プログラムや賞状,名簿やカレンダー等に何にでも使えます。柄が豊富なので文具店(コーナー)で見ているだけでも楽しく,エレガントなものから子ども向けのものまでいろいろ集めたことがあります。便箋にしては結構大きいサイズなので,やや事務的に派なりますが私はタイプした後に直筆でサインのみをしています。

または,注文して名前入りの便箋をお使いになるとよいと思います。カードやデザインペーパーはやはりカジュアルさがあり,目上の方やあらたまった文章に使うのにはやや躊躇します。私は,名前&住所入りのブルー一色の便箋&封筒をセットで注文して作りました。この上質な厚手の便箋を使うのは,フォーマルな時。滅多に使いませんが,シーリングワックス(名前のイニシャル)で封を閉じることもあります。

ネーム入りといえば,日本で小学校教師を退職した際も,同僚全員分(約35個)のメモ帳をアメリカから注文して送別のギフトにしました。ローマ字のフルネームがミシガンらしい灯台のイラストの上に印刷され,卓上に置けるようにケースに入ったものです。

名前入りアイテムは,日本に帰国する際のお土産にもぴったりです!「自分のために1か月前に注文してくれた。私の好きそうなイラストを選んでくれた」という特別感があるから。

文具の種類はないものの,名前入れのようなパーソナルなものこそ,アメリカが得意とするところです。思うほど高価ではなくデザインも豊富なので,プレゼントにしたら必ず喜んで頂けます。友人が仕事で独立した際も,会社名を入れたメモパッド(箱入り)を贈りました。鉛筆等紛失しやすいお子さんのものを始め,結婚式や出産などでのお祝い品にネームを入れてもよいし…実用にも記念にもなります。

メールではなく,紙に書くのがやはり一番落ち着きます。このブログを書いていたら,久しぶりにまた何か名前入りのペーパーアイテムを注文したくなってきました!