萩尾望都 | フィギュアスケーターの幸せを祈る

フィギュアスケーターの幸せを祈る

「新たな一歩だと思っています。不安は何もなくて、ただ前にある道を進んでいくだけだと思っているので、新たな経験をして、元気に前を見て進んでいきたいと思います。」浅田真央

昨日、働いている娘から電話がかかってきた。
「3月3日、『浦沢直樹の漫勉』 [Eテレ] 後11:00、録ってね!ゲスト萩尾望都。」

私が子供のころ好きで読んでいた萩尾望都。
実家に『ポーの一族』や『11月のギムナジウム』があるので、娘たちも読んでセリフをそらで言えるほど。
日常会話でもパロディで引用したりする。

何年か前、萩尾望都の全集を買って家族で読んだ。
働いている方の娘は特に、絵も描くので影響を受け、全集に入っていなかった『訪問者』も買った。

この、『訪問者』
『11月のギムナジウム』『トーマの心臓』等、他の漫画にも登場するオスカーの、子供のころの話。
衝撃を受けた。
私が今まで読んだ全ての漫画の中で、一番。



あるとき
……
雪の上に
足跡を
残して
神さまがきた

そして
森の動物を
たくさん殺している
狩人に会った

「お前の家は?」と
神さまは言った
「あそこです」と
狩人は答えた

「ではそこへ行こう」
裁きをおこなうために

神さまが
家に行くと
家の中に
みどり児が
眠って
いた……

それで
神さまは
裁くのをやめて
きた道を
帰って
いった

ごらん
……
丘の雪の上に
足跡を
さがせるかい?
オスカー



読むたびに、オスカーと父親の魂の叫びがせまってきて
いつも
感情移入してしまう

何度読んでも、泣いてしまう。


好きな漫画はたくさんあるけど、
こんなに奥深く心が揺さぶられる漫画は
今後も出てこないと思っている。