安心な生活。

 

働いていて、家があって、着る物があって、食べたい物が食べれて

 

そんな生活がずっと続いていると

 

この先もずっと安泰だろうと思ってしまう。

 

慣れるとすべてが当たり前で、もっともっとが始まってしまう。

 

戦争もなく平和なはずなのに、人との比較が止まらない。

 

果たしてわたしは幸せなのだろうか。

 

いや、ちょっと待って。

 

忘れかけていないか?

 

時間は有限だ、ということを。

 

お金も十分になく安定した職もなく

 

孤独で毎日泣いていたあの日々

 

わたしのモットーは

「時間は有限。やりたいことをやってみる。」だった。

 

若いと言われる年齢であってもいつ死ぬかわからない。

 

人生後悔なく生きたいし、生きるべきだと使命感があった。

 

興味あることを試さずにはいられなかった。

 

そこで辛いことがたしかにあったけど

 

この経験は人生を賭けて自分を賭けて挑戦したものだった。

 

いつもお金が徐々に減っていく不安と

 

将来への不安と隣り合わせで

 

孤独だったし怖かったし自信を失いかけて体が動かなくなったことも。

 

けど

 

「やりたい!」その気持ちはその時の自分だから湧き上がる欲望で

 

その通りに行動することこそがまさに生きている感覚だった。

 

「時間は有限!」と自分に言い聞かせて

 

奮い立たせて

 

やりたいことを選択していた。

 

今の自分はどうか?

 

やりたくないことを

 

おかしいと感じていることを

 

ずっと我慢して繰り返して生活していくうちに

 

「時間は有限だ」これこそ忘れかけていた。

 

ここ最近はずっと水の中で息を止めている感覚だった。

 

いやもはやずっと水の中にいなければいけなかった。

 

息がしたい!と思っても自分の欲望を掻き消すような努力をしていた。

 

そんな努力をしながら時間が経ち

 

いざ自分と向き合ってみると

 

自分の欲望や夢なんて無かったかのように

 

風化してしまっていたし

 

できっこないと自信も失われていた。

 

わたしはそれを今体感している。

 

もう水の中で息を止めるのはそろそろ終わりだ。

 

空気を吸って自分のやりたいことができるようになる。

 

やりたいことは

 

あとであとで、ではなくて

 

時間は有限だから

 

やりたいときにやりたいようにやってみる。

 

これこそが生きがいだし、

 

自分を愛する方法なのかもしれない。