流産を宣告されて1週間後、
大量出血した私は、夫に連れられ病院を受診したのでした。
やはり流産が進行し始めたとのこと。
手術が必要と言われました。
夫が手術の同意書にサインをする。
あぁ…生まれて初めての手術。
こんな形で受けることになるとは…
幸い私は昨日の夜から食事をしていなかった為、すぐに手術ができるとのこと。
手術前の処置をして3時間後に手術が始まるとのこと。
冷たい手術台の上でしばらく待たされた。
点滴をされ、導尿…
手術着を来ているけれど、下着はなし。
前もはだけた状態でほぼ裸😭
心拍と血圧のモニタリングで管理された状態。
逃げ出したかった。
しばらくすると手術の照明がついた。
そして先生の影。
…が見えたかと思うと、目の前が一瞬でぐらっと揺れた。
「目の前がクラクラする」と叫んだような叫んでいないような…
恐らくここで麻酔がかかったのだと思う。
ドラマのように始めます、の予告なんて全くなかった。
それからは不思議な世界を私は漂っていた。
黄色とピンクの渦巻きの中をグルグルとさまよっていた。
そのうち、終わりましたよという声が聞こえてきた。
目を開けようとすると目の前が猛スピードで回り出す。
「目が回るから目を開けちゃダメ!」と言われたような言われてないような…
目が回り、とても気持ちが悪い。
口の横から多分泡が出ていたのだと思う。
それを拭き取られ、下着を履かされる…
自分とは思えない嗚咽もした気がする。
でも、また意識はどこかにいってしまったのでした。
何とも言えない不思議な出来事。
次に気づいたときはまだ手術台の上でした。
でも、まだ起きてはいけないらしく、しばらく寝かされたまま。
多分意識を失っていたのは30分くらいだと思う。
しばらくすると起きても良いと伝えられる。
トイレに行こうとするものの、足元がふらつく💦
そして病室へ。
日帰りの入院だけど、個室にしてもらった。
産まれたばかりの赤ちゃんの泣き声が聞こえてきそうで…
しばらく休むと旦那さんが迎えに来てくれて
お会計。
午後3時には全て終わり、病院を後にしました。
病院の帰り道、久しぶりに2人で食事。
あんな手術をしてあんなに悲しい出来事があったのに、お腹はすく…
私はこの日の出来事は1年以上経った今でも鮮明に覚えていて忘れられません。
※2019年3月のお話です。