ステーキ、ってよく考えたらただ肉を焼くだけですよね。

そりゃ、いいお肉を使う事が多いんだろうけど。
焼き方にもいろいろあるし、そう簡単においしくできるものでもないけれど。

でも下準備はあるにしても、食べるときはフライパンを用意して、10分もあれば焼きあがます。
それなのに有無を言わさず、豪華な感じがします。
ハンバーグ、のほうが手間もかかるしいろんな材料も使うのに、やっぱり世間一般のイメージはステーキ>ハンバーグです。
私はハンバーグ、好きだけど。

報われやすい料理ってあると思います。
たとえばお刺身とか。切るだけです。
もちろん、きちんとしたお料理やさんで食べるお刺身は、熟練の板前さんが調理していると思いますが、家庭料理だったら、スーパーで切ってあるのを買ってきたり、ブロックのを家で切ったりっするだけです。
かにもそう。茹でるだけです。冷凍ものだったら解凍すればOK。
いくつかのポイントをおさえれば、複雑な工程で、材料をこね回す必要はない。
あまり手間がかからないのに、食材が高級というだけであの豪華感はすごい。

こういう素材に重点を置いたものの他にも、お料理上手に見える食材ってありますよね。
焼き魚も焼くだけなのに料理できるようなイメージがあるし、肉じゃがだって一度手順をおぼえれば何てことないのに、お料理のできる人のイメージがある。
ガスコンロをひねって火にかけるという点では同じなのに、昨日夕食に何食べたの?ときかれて、
「インスタントラーメン」
と答えるのと、
「焼き魚」
と答えるのでは、かな~り印象が違いますよね。

逆に、報われにくい料理ってなんだろうと考えてみました。
たぶん、茶碗蒸し、コロッケ、シュウマイなんかは結構上位にのではないでしょうか。
茶碗蒸しなんて、よく男性が喜ぶと言われる、しょうが焼きの数倍時間も手間もかかるのに

「今日の夕食は?」
「茶碗蒸し」
「やったー!!(*^_^*)」
というような会話はあまり、聞いたことがありません。

手間暇かけてちゃんと作った茶碗蒸し、すごくおいしいですけどね。
でも、メインというには物足りなさすぎる。

コロッケも、お芋をふかして、ひき肉とたまねぎを炒めて、混ぜて形を作って、卵つけてパン粉つけてってけっこう手間ひまかかるのに。手もべたべたになるのに。

なのに!

「日頃の感謝の気持ちを込めて、コロッケおごるよ!」

↑なんじゃそりゃ?と思いますよね。

「焼肉おごるよ!」

↑立派に成立します。


コロッケのほうが、明らかに手間ひまかかっているのに。

やっぱり、素材の値段の差なんでしょうね・・・

シュウマイだって、けっこうかわいそうな存在です。
中に入れる野菜を刻んで、下ごしらえして皮に包んで、グリンピースなんてトッピングして、せいろで蒸して、なのに。
やっぱり大ごちそう、というイメージではありません。
確かにおいしいけど、でも作る努力に比べたら、あまり報われない。
かなりのお料理好きでないとつくろうとは思わないと思う。
崎陽軒で買ってきたほうがおいしいんじゃない?なんて言われちゃう。(身もふたもない)

いつか報われやすい料理、報われにくい料理を表にしてみたいです。
費用対効果、時間軸も入れて。きっと何か見えてくるものがあるはず?!

でも報われやすい、報われにくいを考えないで、そのとき本当に食べたいもの、バランスの取れた献立を組み立てられる人に、できればなりたいなーと思います。
こういうことを考えている地点で打算的なんですが。

でもやっぱり、作った食事を喜んでもらえることって、モチベーション維持のためには大事ですからね・・・(^_^;)