引き続き秋田な日々

今秋田の実家にいる私と息子。
震災の影響で東京に帰ることができず、実家の家族にやっかいになっています。
飛行機のチケットが取れたのは一週間ほど先です。
家族は「いつまでいてもいいよ。ゆっくりしていけば」と言ってくれるけれど、あまりに長期化すると、居候の身、さすがに気が引けます。

私は子どもがいて、なかなか買い物に行けないのでお願いするのですが、秋田のスーパーマーケットにはとにかくモノがなく、お肉も野菜も手に入りづらく、あるものを少しずつ消化している状況です。
今ある食料は優先的に被災地に送られているのでモノが不足するのは仕方ない。こちらはなんとでもなりますから。ガソリンだけはないと、田舎では本当にライフラインにかかわりますが・・・

秋田のＪＡから岩手におにぎりをたくさん継続的に送っているとのこと、うちは農家なので、私たちもおにぎりだったらいくらでも作って届けたいけれど、やはり窓口は一本化しないとということで、じりじり待っているような状況です。
食べ物が生ものであるということは、こういうときとても大変なことだと感じます。実家がカロリーメイト工場だったらもっと何かできたんだろうけど・・・（なんだそれは）

姉も生徒たちのために毎日のようにおにぎりを握って持って行きました。（家族もフル動員）
安否確認だ、休校の知らせだ、片付けだと何かと仕事が滞ってしまったらしく、昨日は家族皆でテストの丸つけを手伝いました。（姉は断ったんですが、ずっと休みもなく深夜帰宅であまりに大変そうで・・・）
丸つけの手伝い・・・ちょっと笑えます。
高校化学のテストだったんですが、化学式を全部書かせる答案の採点は、かな～り頭を使いました。カッコの位置とか、順番が違ってもダメとか、２倍しないと物質として存在しない原子記号とか・・・そういえばあった・・っけ？、という感じの忘れっぷり。（ひえ～）
でも、きっと生徒たちにとっては生きた経験になるのでしょう。
だって今の震災ほど知識があることが即生死を分けるということを実感した出来事はないでしょうから・・・

節電もしたいし、秋田の冬はさむくて凍えるので、湯たんぽ生活です。
今回湯たんぽを見直しました。ちゃんと朝まで暖かく、子どもの足元に置いて私もくっついて寝ると、そんなに寒い思いをすることもなくちゃんと眠れます。
湯たんぽが足りない他の家族はペットボトルにお湯を入れ、タオルでくるんでそれで暖を取っています。
東京に早く戻って保育園の支度をしたいけれど、なかなか帰れなくて気が焦る毎日です。