昨日は京都市美術館で開催中の「大エルミタージュ美術展」へ行ってきました。
開催から1ヶ月弱で10万人の来場者を記録してるこの美術展、休日だし結構な人出かなと
思いきや・・・
あいにくの天気と閉館2時間前という絶妙な時間バランスもあってか、意外に空いてて拍子抜け
( ゚д゚)
去年同じ京都市美術館で開催されたフェルメール展は同じ様なタイミングで行ったけど、
チケット買うのに待たされ、入ったら入ったでジジババ共がかぶりついて見てるもんだから
ろくすっぽ見れないなんて酷いもんでしたが・・・
入場料1500円支払い(高いのお;;)会場へ。
展示構成は、16世紀から20世紀の各世紀毎に分けられており、過去から未来へと進む形に
なっておりました。
まずは16世紀、中世イタリアから興ったルネサンス期の絵画が展示されています。
この時期の絵は聖書に基づく宗教色の強い作品が多いですね。
あんまりキリスト教について詳しくないんで・・・
500年近く前に書かれた絵がこんな綺麗な状態で残ってる事に感動(^ー^)
続いて17世紀、バロック期の絵画が展示されています。
ルーベンスやフェルメールをはじめとしたオランダ・ベルギーあたりの作家が活躍した
時期ですね。
特に印象的だったのが「蟹のある食卓」
対象物の細部にわたるまでのリアルさに感動したと同時に、この絵を描いた意図を
考えると何か恐ろしいものを感じざるを得なかったですね。
続いて18世紀。
ロシアの女帝、エカチェリーナ2世がエルミタージュ美術館の前身となる施設を
作ったのが1764年、18世紀中頃。
パステル調の色使いが特徴的な新しい作風の作品も生まれつつも、旧来の作風も
残っており個人的に見てて飽きない絵が多かったですね。
一番印象に残ったのが「外から見た鍛冶屋の風景」
光の表現が素晴らしかったですね。
手前側の壁が取り除かれた鍛冶屋の建物内の暖色系の光と、月の光の対比が
とても面白い作品でした。
この時点で閉館までの残り時間20分(;´Д`)
完全に時間配分を間違えてるような気がするけど、ま、いいっかあと。
でもここからは少しだけ駆け足で
次は19世紀、フランスの中心に発展したロマン派・印象派の絵画群。
ルノワール・モネ・セザンヌと言ったお馴染みの画家の作品が展示されてました。
この時期になると少し前衛的であったり抽象的な要素を持つ作品も出てきて、
それまでの時代との違い・進化が見て取れて面白かったです。
「霧のウォータールー橋」
ぼやーっとした輪郭の定まらない絵が多いモネだからこそ表現出来たのかな?
霧によって刻々と移り変わる景色の微妙な変化を微妙な色調の変化で捉えており、
見てるだけでその中の世界に自分が入り込んだような錯覚を覚えました。
最後に20世紀。
それまでの写実主義とは一線を画した、独特な構図に色使いの作品群。
場面の切り取りではないその絵は観る側に考えさせる作品が多いなと。
個人的に近代絵画にそこまでの興味が沸かないので難しい・・・
まだ会期は残ってるので機会があればもう一度行ってみたいな。