10月になりました。
10月になると、個人的にはもはや年末の気持ちです。
昨年は今の時期にとてつもなく忙しくて、土日もイベントで。
猛烈に過ごしてからのスウェーデン旅行は、
疲れていたけど、でも癒される、そんな旅でした。
あれから1年か。
えっ1年しか経ってないの?!
去年の今頃結婚式を挙げていた友人が、もうすぐ母になるので、
人間、何があるか分からないもんです。
私はすぐに結婚したいとか、母になりたいとか、まだまだ期待も実感もありませんが。
でも、人生のそういった急展開みたいなものへの憧れはあります。
いつどこで何があるかは分かりませんよね。
それが人生。
さて、この『幸せなひとりぼっち』は私の大好きなスウェーデンの映画です。
たかだか2回行ったぐらいで、好きとか言ってるんじゃないよという人がいるかと思いますが、
そんなあなたに問おう。
じゃああなたは2回以上行った国がどれだけあるかい?
わたしはハワイ推定20回、中国10回以上、香港7回ぐらい、
韓国今度で3回目、スウェーデン2回、シンガポール1回、イタリア1回、NY1回、ロス1回。
これが私の海外渡航歴ですが、
振り返ると、まあ行ったことのある国は全部好きです。
でもこのラインナップを見てお分かりの通り、
スウェーデンだけ私の好みの範疇を超えて行った国で、
嫌いからの好きが本物ってよく言いますけど、
嫌いではなかったですが、結構全く興味が無くて行ってみたら、
家の雰囲気、自然、街並み、人柄、家族、みんな好きになった国です。
だから私がスウェーデン推し、北欧推しなのはすみません。
許してください。
いい加減映画の話をしろよって訳ですが。
妻に先立たれた老人(といってもまだ59歳)オーヴェが、
無情にも会社をクビにされ、
妻の元へ行こうと死を決意するものの、
同じコミュニティに住んでいる隣人たちの日常に巻き込まれ、
中々死ねない。
日常のちょっとしたドタバタ劇をベースに、
メインは死を決意したオーヴェの回顧録になっています。
オーヴェはですね、中々の不幸者と言いますか。
小さい頃から結構大変な経験をしているのですが、
ソーニャという素敵な、ほんと太陽みたいな女性と出会って、
人生の幸せを手に入れるんですね。
この女性は本当に素敵。
人って、出会いだけで、こんなに幸せになれるんだな。
人生って素晴らしい。
でもそれでは終わらないんですよね。
悲劇が起こる。
以前は1人で乗り越えてきたオーヴェだけど、
今はソーニャがいる。
オーヴェは小さい頃から苦労していたからか、全然表情が無いんですよね。
でも、代わりにソーニャはとても表情豊かでチャーミング。
これまでは淡々不幸を乗り越えてきたオーヴェだけど、
今回はソーニャの為に、頑張るんです。
間違った方向に。
オーヴェがネガティブな方向へ熱意を燃やしだしたときに、
光となって導くのがやはりソーニャなんですね。
太陽ですよ、彼女は。
本当に本当に素晴らしい。
ソーニャは素晴らしい女性なので。
オーヴェ以外にも、教師としてたくさんの生徒に愛情を注いできました。
うちの母親なんかもそうなんですけど、
愛情深い人って、家族だけでなく、周りの人たちも幸せにする力があるんですよね。
力があるよ。
たまに圧倒されて疲れちゃうぐらいのパワーだけど。
そんなソーニャが死んでしまって。
オーヴェは後を追うために死のうとするんですよね。
何回も。
お墓に行って、明日には君に会えるよ、と話をして。
死のうとするけど、いつも邪魔が入って、死ねない。
自殺って本当にいけないことだけど。
ソーニャに会いたいならば、仕方ない。
あんまりネガティブなことじゃないんじゃないか、なんて思ってしまうんですよね。
あら不思議。
そう、この映画の素晴らしいところは、
一見暗そうな話なのに、暗いムードで描いていないところです。
そして、死にきれずに色んな人のドタバタに巻き込まれる中で、
オーヴェは結果、幸せなひとりぼっちになっていると。
うーんまとまりのあるいい映画だ。
こういう作品は映画でしか作れないと思う。
テンポもいいし、抑揚もあって、映像もきれい。
今までに私の中にあまり無かった感情を教えてくれた作品です。
日曜日の午後とかに観るとよいのではないでしょうか。
あまり暗くなる話でもないので、明るい時間に綺麗な気持ちで観てほしい映画です。
そんなに複雑な映画ではないのですが、言葉を書くのは難しいものです。
まだまだ技術が伴わないブログですみません。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
うーん、スウェーデン行きたいね!
昨日から新生活を始めた彼の前途を祈って。Tack.