昨日の続きだから昨日の話ね







俺はわずかに残された可能性にすがるような思いでチャリにライドし通学路を逆走した
いや下校時の向きからすると確かに逆走だが登校するときの向きからしてみれば同じ向きになるわけだからぶっちゃけ逆走と言って良いのかよくわからないがとにかく
つい先ほどは鼻歌スキップしながら通っていたはずの帰路を逆に辿っていった




もうダメか・・・
もふもふ過ぎて風に吹かれてどこかに飛んでいっちゃったりなんかしてないだろうか
もふもふ過ぎて下校中のクソガキさん達にイジメられたりなんかしてないだろうか
もふもふ過ぎて誰かがプギャーしながら拾って持ってったりなんかしてないだろうか
いずれにせよ状況は絶望的だ


いや・・・むしろアレだ
心優しい幼女に拾ってもらえたならそれはそれでいいじゃないか
それはそれでエルフーンも幸せになれるというもの
それはそれで俺の私物が幼女の手に渡るというかつて無い衝撃が(´д`)
それはそれで・・・本・・・望・・・




支離滅裂とも言えるさまざまな思考が交錯し
幼女への情熱を携えた息子は虚しくも戦闘モードに突入し
目にはうっすらと汗が滲んでいたその時











あった!!!



膝小僧くらいの高さの塀の上にポツンと



涙が溢れそうに
ならなかったけど
歓喜の雄叫びを上げそうに
ならなかったけど

とにかく俺の心の中は嬉しさと安堵とで溢れかえった
こんなに満たされた気分に浸りきったのは幾日振りだろうかと涙を拭った



言うまでもないがカバンのファスナーの取ってからそんなところに都合良く落ちるわけがない
誰かが拾い上げてそこに置いてあげたに決まっているだろう

全身から沸き立ち沸き起こるこの感謝の気持ち
できることなら拾ってくれた人には全身全霊でこれを伝えたい
もしかしたら別に当人は何気ない気分でそうしたのかもしれない
だが俺が取りに行くまでエルフーンが無事だったのはその人のお陰だということは火を見るより明らかである



あぁ渡る世間に鬼はいない







というわけで二日間にわたる日記でした


ちなみにタイトルはhalyosy氏のボカロオリジナル曲『Fire◎Flower』のサビ
「Like a Fire Flower ...」からパクッたもので特に意味は無いです
→歌詞引用元


こういうのもたまにはいいけど疲れる・・・



【もうカバンには】ここあ【付けません】