今まで

私は

愛だけで

暮らしていました。

旅行などしていません。

生活すべてが宇宙人の声です。

趣味の洋服もキツキツです。

顔も自分の顔を忘れたくらい見ていません。


拓哉君とじゅん君の顔、姿も見ていません。


二人とも、元同居人の顔姿に見えます。

私、ひとりで玄関のドアも開けられません。

食欲もありません。

軟禁状態。限りなく監禁状態に近い。

拓哉君とじゅん君の愛だけで生きています。


けれど、愛は目に見えないものです。


それで、世の中の大体の苦しみを体験してきました。


催眠術をかけられて。