数年前

 

特別養護老人ホームで

 

アートセラピーのボランティアを

 

させてもらってた時のお話。

 

1年だけですが、

 

クレヨン・絵具・マジック・色鉛筆

 

そして画材をたんまり持って

 

通っていました。

 

 

塗り絵をたくさん使いましたが

 

色はもちろん

 

タッチ、配色、塗る部分などから

 

高齢者さんの
(認知症の方がほとんどでした)

言葉にならない声を

 

たくさん聴いてきたのです。

 

 

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この絵は同じ人が


塗ったものなのですが

左右の差が一目瞭然ですね。

 

 

この方は、

 

躁と鬱を繰り返す傾向をお持ちで

色の使い方

塗り方にも

 

その違いがはっきり出ます。

 

 

鬱傾向が出ない時は

 

楽しそうにきれいな色を

 

たくさん使って

 

時間をかけて仕上げられるのですが

 

逆の時は

 

時間さえ短くなってしまいます。

 

 

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こちらの塗り絵は

 

別の人のものですが

 

上の人と同じで

 

ふさぎ込みがちになると

 

色が出てきません。


同じ人が全く違うものを表現する。

 

これは多く見た現象でした。

 

 

それでも、上の人のブルーより

 

菊の黄色の方が

 

まだ、扉の隙間はあるね、と

 

思える塗り方なんです。

 

 

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これも同じ人の塗り絵です。

 

左の塗り絵から3か月後の事でした。

ゆっくり杖をつきながらでも

 

歩くことが出来ていたのに

 

右の塗り絵をされた時は

 

車いすになってらっしゃいました。

 

 

感じる事、ありますか?

 

ブーツが真っ黒に

 

塗りつぶされています。

 

しかも、

 

結構塗り込められている。

 

 

足がね、重たかったんです。

 

動かないくらい重かった。

 

だから車いすに乗ってらしたけど

 

救いはエネルギーでした。

 

 

女のこのお洋服は

 

キレイに塗り込められています。

 

この塗り込めは

 

元気があるよ!の、心の言葉です。

 

 

その事が聴きとれると

 

掛ける言葉が見つかります。

 


色から

配色から

タッチから

画材から

塗る場所から

アクセスできるところは少なくありません。

 

 

色はありのままの心の言葉を

 

伝えてくれます。

 

子どもでも大人でも高齢者でも。

 

 

どのように読み取っていくか。

どのような言葉がけにしていくか。



そんなこともお伝えします。

 

2022年1月から始まる

 

こころいろ色彩心理


5か月、たっぷりと

 

一緒に色の世界に浸りませんか。