実家で毎日仲良く過ごしていたばーちゃん
とっても元気だったんだけど
去年の秋に
軽い脳梗塞を起こして2週間の入院
後遺症も残らず
元気に退院したはずなのに
それからなんだか弱ってしまい
あれだけ好きだった外食も行きたくない
毎朝一時間かけて読んでた新聞も見ない
本も読まなくなり
最後はカープまで興味なし
どんどん変わっていくばーちゃんに
私は毎日一生懸命に話しかけた
とにかく寂しかった
ばーちゃんが
ばーちゃんでなくなったことが
毎週土曜日はばーちゃんの為に予定をあけてた
買い物に行ってランチを食べて
その土曜日
全く予定がなくなった時
何をしたらいいのかわからなかった
ホームに入って3か月後
ばーちゃんは食べることをしなくなり
話すこともしなくなり
泣きながら帰る日が多くなっていった頃
ホームからの電話の回数も増え
わたしはどうしたらいいのか
わからなくなっていた
電話がかかるって事は
普通じゃないって事
携帯も常に持ってた
ポケットのある服を選んで着てた
電話が鳴るとドキッとしてた
仕事中に呼ばれるのが怖かった
会いに行きたいけど
わたしの知ってるばーちゃんじゃない
怖いのと寂しいのと嫌なのと
言葉では表せない日々が続いた
老いというものを目の当たりにしたときの
胸を締め付けられるような感覚
今でも鮮明に覚えてる
続く