腕まくら
もう朝かな?って起きたらまだ4時。でもスッキリ目が覚めてしまった気がしてベッドで座ってスマホ触ってた。隣のベッドで眠る夫が、私の様子に気づいて「どうしたの?寝れないの?」なんて優しくて甘ったるい声で聞くんだろうって思いながら、「大丈夫。少し目が覚めただけだから」と、返事すると、「ここにおいで」と布団をめくり、腕を広げた。いつぶりだろう。腕まくらなんて。あったかくて安心する。大丈夫。少しして寝息を立てる夫にひっついてたら、眠気が私を包み始めたから、自分のベッドに戻った。寝ぼけてたのかもと起きてから思ったけど、後から起きてきた夫が覚えてて聞いてきた。またいつか不倫するかも知れないと思いながら過ごす毎日に、ホッとしたひと時だった。